【縁下力】ジングル・ベルには遅刻する・１ ページ35
*
「終わらない……」
教室のど真ん中、自分の席でだふっと顔を伏せる。やばい泣きそう。
そーっと視線を上げれば、大量の――ああもういいや見たくないおしまい。
それでも逃げられないのが現実で。
誰か助けてくれないかな〜、とそれはそれは淡い期待を寄せつつ教室を見渡すけど、案の定だあれも私の方なんか見ちゃいない。実に嘆かわしい。
しょうがない、やるか……と姿勢を正す。
それでもやる気は大分削がれていて、どうしようかなあとまたため息を漏らすと。
「――何やってんの？」
そこに突然現れた人物のその声に、私は思わず飛び上がりかけた。
*
「……クリスマス会の幹事？」
「そう！ そうなの、それになっちゃって」
私の説明を理解した縁下が、へえと軽く相槌を打つ。
まさかここで縁下が来てくれるなんて夢にも思わなかったいやごめん縁下ありがとう。
この教室で、少なくとも唯一私のことに興味を持ってくれた縁下をつい抱き締めそうになる。いやしないけど。
「でも、クラス会って勿論クラスのだろ？ だったらどうしてAが一人で、」
「あー……いや、それはね、うん」
思わず目を逸らすと、縁下は首を傾げた。
4組では去年、クリスマスに、クラスの有志で集まってクラス会をした。発起人は、クラスの中でも割と中心的人物である数人。
去年のクリスマス会が大いに充実したものになったので、じゃあ今年もやろうか、と期末テストも終わった12月にそういう話になった。
……まあそこで、何故か知らんけど私が幹事(しかもオンリーワンでナンバーワン、つまり一人)になってしまってーということだ。
一人でやるとか絶対不可能だと思うの。今だって休み時間なのに進行に頭抱えてるんだから。
そんなことを縁下に本音を交えつつ話すと、「ああ……」という声(なのか？)と視線。ご愁傷様ですとかそういうの要らないから。
「……それでAが一人になるまでの経緯は」
「なんか勝手にそういう流れになって、異論唱える前に決定はい終了」
「…………」
「うわあああやめてそういう何言ったらいいかわかんない視線やめてえええ」
思わずばっと顔を伏せると、勢いでおでこが机にぶつかってごんっという鈍い音がする。
「あいたたた……」
「一回落ち着こうか」
「そうね……」
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スマトラ島のラフレシア(プロフ) - 空白さん» 大地さんかっこいいよね〜→好き!! になる人が少ないんですかね……。三年生はあのノリですから！あ、潔子さんじゃないですか？ (2016年6月13日 18時) (
レス) id: db820b405d (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - まじ 大地さん ヤバイです 三年生組好きです 清子さんの一言で泣くとこ好きですwww (2016年6月11日 6時) (携帯から) (レス) id: 52be14b7bd (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - そうなんですよ全然いないんですよ なんでいないのか不思議なんですよ あのお父さん感 大好きです こないだ好きすぎてイラスト描きました (2016年6月11日 6時) (携帯から) (レス) id: 52be14b7bd (このIDを非表示/違反報告)
スマトラ島のラフレシア(プロフ) - 空白さん» コメントありがとうございます!! 大地さんカッコいいですよね……！好きな人あんまり見ないので嬉しいです(笑) (2016年6月10日 18時) (レス) id: db820b405d (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - 初コメント失礼します
私も澤村さん大好きです！(≧ω≦)ｂ
マジかっこいいです (2016年6月9日 17時) (携帯から) (レス) id: 52be14b7bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スマトラ島のラフレシア | 作成日時：2015年11月14日 19時
