輝く君に・２ ページ32
*
大きな欠伸をする影山。よく寝るから身長伸びるのかな、なんてことをぼんやり思う。
思ってから、やっとのことで用事を思い出す。が、一応保険はかけておきたいと考えて影山に問う。
「……ねえ影山、まさかとは思うけど、今日何の日か知ってる？」
「……何の日？ どういうことだよ」
影山の目は一瞬黒板の日付を見たが、すぐに分からなかったようできょとんと聞き返す。あ、コイツ駄目だ。私も駄目だ。
「……本気で言ってる？」
「だから何がだよ」
「…………」
やり取りが急に寂しくなった。ああ、私の意気込みと努力と緊張返せよ。
もういいやけくそだ、と思ってばっと後ろにやっていた手を前に出す。
――青い包みと、赤いリボンと金色のシール。
どうせなら気づいてもらおう、と私は無言だった。
まあ、案の定、影山は一層わけの分からない顔をする。うん、分かってた。
「……何だ、コレ」
「影山に」
「俺に……？」
まだ気がつかないか！ と憤りを感じて、ポケットからスマホを出す。カレンダー見ても分からないからアレだけど、ロック画面の日付を指差して影山に見せる。
「ホラ、ここ。今日は何日ですか？」
「……12月22日……？」
「そうだよ」
「それが一体何なんだよ」
「あのねえ……自分の誕生日でしょっ」
心底呆れて私がそう言うと、影山は一瞬ぽかんとした後、「……ああ！」とやっと気がついたようで目を丸くする。
遅い。というか自分の誕生日くらい覚えとけよ。
「分かった？ だからこれ、誕生日プレゼント」
「プレ……」
青い包みを、半ば押し付けるように影山に渡す。影山は流れでそれを受け取ると、怪訝そうに聞いてきた。
「……何でAは俺の誕生日知ってるんだ？」
「自分の誕生日すら覚えていない影山には言われたくないと思います」
「いや、でも、何でだよ」
それを聞かれると逃げようがないのだが。あー、と言葉を濁して、まあいいか、と私は説明をする。
「覚えてない？ ほら、大分前に、仁花ちゃんと星座占いがーって話題になってたんだけど。その時に影山に誕生日聞いたから」
「……いつの話だ、それ」
「うーん、夏休み辺りかなあ」
そう言ってしまってから、あ、と後悔。
見ると、影山はますます怪訝そうな表情をしていた。
「よく覚えてたな」
「あー、いや、あはは、まあね……たまたまだよ、たまたま！」
嘘だ。
覚える理由なんてひとつしかない。
――好きな人の誕生日なんて。
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スマトラ島のラフレシア(プロフ) - 空白さん» 大地さんかっこいいよね〜→好き!! になる人が少ないんですかね……。三年生はあのノリですから！あ、潔子さんじゃないですか？ (2016年6月13日 18時) (
レス) id: db820b405d (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - まじ 大地さん ヤバイです 三年生組好きです 清子さんの一言で泣くとこ好きですwww (2016年6月11日 6時) (携帯から) (レス) id: 52be14b7bd (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - そうなんですよ全然いないんですよ なんでいないのか不思議なんですよ あのお父さん感 大好きです こないだ好きすぎてイラスト描きました (2016年6月11日 6時) (携帯から) (レス) id: 52be14b7bd (このIDを非表示/違反報告)
スマトラ島のラフレシア(プロフ) - 空白さん» コメントありがとうございます!! 大地さんカッコいいですよね……！好きな人あんまり見ないので嬉しいです(笑) (2016年6月10日 18時) (レス) id: db820b405d (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - 初コメント失礼します
私も澤村さん大好きです！(≧ω≦)ｂ
マジかっこいいです (2016年6月9日 17時) (携帯から) (レス) id: 52be14b7bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スマトラ島のラフレシア | 作成日時：2015年11月14日 19時
