【金田一勇太郎】常に焦りは禁物なのです・１ ページ25
*
月曜の朝は大体憂鬱だ。
一週間の始まり。また学校に行かなくてはならない。いくら学校が好きでも、大体朝は眠いし身体は怠いだろう。
だから月曜はなんとなく気が滅入る。月曜が振り替えで休日だったり、授業が短ければ嬉しくなる。
……と、“皆は言う”。
私はそうは思わない。だって、月曜の朝こそ、一週間で一、二を争うくらいの幸せな時間だから。
*
いつもの道に出れば、少し背伸びをして、周囲を見渡してみる。
いつかの日みたいに、前でなく後ろにいればいいな、といつも思うけど、大体彼は私より数メートル前を歩いている。
私はその背中を見つけたら、嬉しくなって、必死に緩む頬をぺしぺしっと叩いて、深く深呼吸をする。
深呼吸は深いもんだって先輩が言ってたっけ。まあいい。
それで、ようやく心が落ち着いてから、私は小走りに彼に駆け寄る。声を掛けただけじゃ気づかれないっていうのはとうの昔に学んだことなので、軽く背中を叩いて名前を呼ぶのだ。
「勇太郎君、おはよっ」と。
彼――金田一勇太郎君は気がついて、「Aか、おはよ」と私に言う。この一言で私の気持ちは天高く昇りそうになるのだが、彼のいる手前、そんなことは顔に出せない。
さて、話す為の話題はもう考えてある。日曜日の夜に、もっと早い時は金曜日の放課後に考えるのだ。
「先週聞いたんだけど、体育館大変だったみたいだね」
「ああ……突然照明切れてビビったけど。よく知ってたな」
「友達に聞いたの。……大丈夫、だった？」
「俺は別に平気だよ」
「そっか。なら良かった」
私が笑うと、つられたように勇太郎君も笑う。
ああ――幸せだ。
この会話の為に、先週調査はしてある。女バレの子に偶然聞いたから、体育館に用事があったという委員会の子に頼んで、聞いてもらって――。
本当はもっとあるけれど、まだ休み時間があるから。そう思って、今朝仕込んできたネタを出す。
「今日、午後から暑くなるんだって。部活大丈夫？」
「日差し強いのか？」
「強いみたい。体育館でも、気をつけてね」
「大丈夫だとは思うけどなー」
そうは言いながらも、ニッと笑う勇太郎君。私は「本当に気をつけてよー？」とあくまで軽く言う。
小学校の頃からの、当たり前のような朝の時間。なんでもなかった習慣は、いつから特別なものになっていったのだろうか。
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スマトラ島のラフレシア(プロフ) - 空白さん» 大地さんかっこいいよね〜→好き!! になる人が少ないんですかね……。三年生はあのノリですから！あ、潔子さんじゃないですか？ (2016年6月13日 18時) (
レス) id: db820b405d (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - まじ 大地さん ヤバイです 三年生組好きです 清子さんの一言で泣くとこ好きですwww (2016年6月11日 6時) (携帯から) (レス) id: 52be14b7bd (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - そうなんですよ全然いないんですよ なんでいないのか不思議なんですよ あのお父さん感 大好きです こないだ好きすぎてイラスト描きました (2016年6月11日 6時) (携帯から) (レス) id: 52be14b7bd (このIDを非表示/違反報告)
スマトラ島のラフレシア(プロフ) - 空白さん» コメントありがとうございます!! 大地さんカッコいいですよね……！好きな人あんまり見ないので嬉しいです(笑) (2016年6月10日 18時) (レス) id: db820b405d (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - 初コメント失礼します
私も澤村さん大好きです！(≧ω≦)ｂ
マジかっこいいです (2016年6月9日 17時) (携帯から) (レス) id: 52be14b7bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スマトラ島のラフレシア | 作成日時：2015年11月14日 19時
