前前世はポートマフィア。前世は××。今世は探偵社。【文豪ストレイドッグス】

おばけ…うん無理怖い。 ページ25

太宰、敦、国木田の三人はある事件から廃病院に向かっていた。

その事件はヨコハマ連続失踪事件。

その事件に昔国木田が追っていたテロリスト、蒼の使徒が絡んでいると云う情報を掴み、依頼のあった廃病院に向かうことにしたのだ。

国木田がタクシーを呼び、そのタクシーに乗り込む。

後頭部座席に太宰と敦。
乗った瞬間、太宰が一点に目を見張った。

敦「…？どうかしました？太宰さん。」

太「否、なんでもないよ。」

敦が疑問に思うがにこやかに返される。
だがまだ何かを思案しているようだった。

するとふと太宰が運転手と話す国木田に視線を移す。

国「乗せた二人はこの人物で間違いないか？」

運「はい…。服装も同じでしたし…。」

するとその写真を奪い取り云った。

太「閃いた！この二人をご覧！眼鏡をかけているでしょう？そう、これは眼鏡連続失踪事件だ！！国木田くんの出番だよ！！」

国「被害者の中には眼鏡を掛けてない者もいた。」

太「なぁんだ、やぁっと国木田くんの出番だと思ったのに。」

国「なんだと」

と、いい歳した大人が騒いでいるのを、「嗚呼、またか…」と諦めの境地を開いている18歳敦であった。


そして、今居るのは廃病院。
薄暗い廊下の中、コツコツと靴音が響く


そして敦、太宰、国木田の順に歩いている。

敦「流石に不気味ですね…」

太「なんか好い感じじゃない。テンション上がっちゃうなぁ」

不気味がる敦に呑気に答える太宰。
そんな太宰に国木田が

国「また変なキノコでも齧ってるんじゃないだろうな？」

と冷静そうに毒づくが、国木田は一番後ろを恐る恐る歩いている。

太「ひょっとして国木田くんビビってる？」
敦「もしかして幽霊とか怖いんですか？」

と同時に問いかけられ国木田は焦ったように云う。

国「ゆ、幽霊など恐くはない！」

太「じゃあ早くおいでよ。」

国「愚か者め、この手の映画では調子に乗って軽率な行動を取る者から犠牲になるのだ！」

太「(今度国木田くんに私激選のホラー映画見せよう。)」←

敦「見てくださいこの足跡、まだ新しい…」



すると奥から女性の悲鳴が微かに響く。

「助けてぇ…！」

「「「！！」」」

敦「今の声」

国「地下か？」

急いで声のする方へ向かう三人。

そして見えたのは

大きな水槽の中に閉じ込められている下着姿の女性の姿だった。

国「！？なんだこれは！！」

嘘だドンドコドーン！→←太宰誕生祭2！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す