うずまきにて ページ20
貴方side
「すみませんでしたッ」
謝りから始まるお茶など初めてだな、と思いながら謝罪を口にする青年を見る。
そう、先刻の爆弾魔だ。
貴「いえいえ、逆に怖がらせてごめんなさい。」
ナ「あーん、ナオミぃ…また兄様に…」
とここで耳を塞がれる。ナオミ、と呼ばれる彼女は年齢にそぐわない色っぽさを纏っていた。
貴「…敦?如何して耳塞ぐの?」
敦「あー…知らなくていいことって、あるんだよ。」
耳を塞いだ張本人、敦が少し死んだ目で云う。
貴「……?まぁいいや、それで皆さんのお名前は…?」
そう、未だ知らないことが多いのだ。
名前とか、年齢とかね?色々知りたいの。
だってここ美男美女多すぎるもの。
敦「あ、じゃあ改めて自己紹介しましょうか。
まだ何名か居ないんだけどね。
えっと、僕は中島敦!好きなものは茶漬けです、よろしくね、Aさん。」
えへへ、と照れくさそうに笑う敦。
…__守りたい、この笑顔!
太「じゃァ次は私ね。
知っての通り、太宰治だよ!
只今一緒に死んでくれる美女募集中だよ♡」
…__ちぎりたい、この笑顔
谷「あッ、じャあ次は僕ですね。
僕は谷崎潤一郎。それでこっちが…
ナ「妹のナオミですわ!兄様のことならなぁんでも知っていますの!ほら、この部分なんてもうそっくりで…♥」…ヒッ一寸ナオミ!?」
…………???!
貴「あ、あ、え、えっと、ソ、ソウイウノッテアリマスヨネ、ヨクミマス…」
あ、ほら、昼ドラとか深夜にやるドラマとかでさ!!
後ろで太宰が初心だねぇ、なんて笑っているが気にしない。
国「小娘、彼奴らを深く知ろうとしない方がいいぞ。そして、俺は国木田独歩だ。
武装探偵社の一員になったからには、規則はきっちり守ってもらうからな。
…それと、先刻のあの狂い様…本性じゃあるまいな?」
…あ、これ太宰被害者の会の会長っぽい…(要は凄い苦労している風に見えた。)
貴「いや、安心して。あんな包帯無駄遣い装置みたいに仕事もろくにしない人じゃないから、私。
なんなら、国木田くんのお手伝いします。」
この人全力で労わらなきゃ…(使命感)
国「おお…!分かってくれるか…!」
感銘した様子の国木田を一瞥し太宰は云った。
太「ええ、Aまで…なら仕方ない。働くとするかな!」
貴「…あーあ、どうやって逃げようかな。Aがいる時点で一寸厄介なんだよなぁ…って顔してる。」
太「……占い師に転職すれば?」
貴「間に合ってまーす」
229人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこきゃらめる - 蛞蝓に話しかける乱歩さんwかわいい!うちも、もし転生するならこんな立ち位置がいいなぁ(о´∀`о) (2018年11月23日 0時) (レス) id: 9446a19fb8 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷぉーー - うひゃwwありがとうございますwww因みに私は社長推しです((キリッ (2018年7月24日 17時) (レス) id: 9fa7254ef5 (このIDを非表示/違反報告)
社長と首領推しを増やし隊 - これWWWちょWWおもしろい。がんばってください (2018年7月24日 9時) (レス) id: df1800325d (このIDを非表示/違反報告)
あっぷぉーー - んん…!ありがとうございます…!そう言って貰えるととても嬉しいです…!海豚さんの作品も、とても面白くて大好きです!こちらこそ頑張ってください!!!(*‘ω‘ *) (2018年6月26日 19時) (レス) id: 9fa7254ef5 (このIDを非表示/違反報告)
海豚(プロフ) - 真逆の蛞蝓とは……発想ですね!^ ^ 最近読まさせていただいております!!応援してます!(o^^o) (2018年6月26日 14時) (レス) id: a5f8312cdf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あっぷぉーー | 作成日時:2018年5月9日 23時