前前世はポートマフィア。前世は××。今世は探偵社。【文豪ストレイドッグス】

試験！２ ページ17

太宰とAは探偵社に入る。

入って最初に目にしたのは散乱気味の机や椅子
その机の上に爆弾魔が人質を足で固定していた。


人質は体格のいい男だった。顔や所々に傷を負いまさしく満身創痍である。

一方犯人は華奢な青年。ぶつぶつと何か呟いていた。手には爆弾の起爆スイッチ。


太「あれは高性能爆薬だね。見たことあるだろう？」

貴「わー、爆破したらこのオフィスはドカン、だねー」

…とても軽い。

敦「太宰さん！Aさん！」

そんな二人に焦った様子で駆け寄ってきたのは敦。

最近入社したばかりの新人だ。
A曰く「私のマイエンジェル。」…らしい

太「敦くん。之はどういった状況だい？


真逆国木田くんが捕まるなんて…。」

敦「はい…。国木田さんは爆弾魔に向かっていったのですが、歯が立たず…。」

貴「…(胃に穴空いてる人か…。)


それで、あの爆弾魔倒せばいいの？」

太「それが一番良いのだが…生憎国木田くんは武術に長けていてね、下手に掛かって行ってもドカン、だ。


だから、A♡爆弾魔に一発かましてきて♡」


貴「…だよね、うん。でもほかに方法は…」

実に楽しそうに笑う太宰と目が死んだ通り越して無になっているA。

随分乗り気でないらしい。


敦「あの…、Aさん、お願い出来ませんか…？」

貴「やります。」

が、敦の一言でどうにかなったようだ。Aはとても生き生きとしている。

…その後ろで羞恥にやられ震えている敦に気付かずに。


Aはおもむろに立ち上がり爆弾魔の前に歩み出る。

爆弾魔と人質(クニキダ？)が驚いた顔をして同時に叫んだ。

国「おい！小娘危ないぞ！」

爆「な、なんだお前は！」

貴「…ッッッわぁぁぁぁ！！！とっても魅力的な爆弾だねそれ！！！この距離で爆破したら即死だね！！うん！！」

Aは探偵社に無関係な人を装い近寄り仕留める。という方法をとったのだが、それでは面白くないと、変人を演じ始めた。云わば、太宰の真似。


爆弾魔は少し引きながらも云った。

爆「！おい！静かにしろ！じゃないと皆爆弾で吹き飛んじゃうよ！」

貴「…もし吹き飛んで、それでも尚生きていたとしたら、どんなに辛いことだろうね。生きていても何かが失われたりして生きていくのが辛くなるだけだ。その苦しみから解き放たれるには何が得策か。実に簡単！死ぬ事さ！！！さァ！！さっさとその狂気的なモノで皆で一緒に地獄へ堕ちよう！！！！？？」

皆が思った「…面倒なのが来た」と。

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