51話 ページ7
アズールの周りに少しずつ黒いモヤが……！！
直ぐに、癒しのユニーク魔法を使ってやろうと思ったが、上手く使うことができず、ようやく自分の身体の状況を理解した。
解熱薬はとっくに切れて、発熱してるにも関わらずユニーク魔法を使っている今。
正直、立っているのがやっとだ。
だが、そんなことも言ってられねぇ！
今度は、俺が……俺が守る番だ！
｢アズールくん、ほ、ほら。ちょっと落ち着こ、ねっ！｣
｢うるせ〜〜〜！！！！お前らに僕の気持ちがわかるもんか！グズでノロマなタコ野郎とバカにされてきた僕のことなんか……お前たちにわかるはずない！｣
『俺は……！俺は、お前のこと、わかるよ。アズール！！』
｢ああ、そうだ……なくなったなら、また奪えばいいんだ……くれよ。なぁ、お前らの自慢の能力、僕にくれよぉ！｣
『お前らさがれっ！！』
海には黒いモヤがが広がり、辺りは薄暗くなる。
俺一人じゃなにもできねぇ……っ！
フロイド、ジェイド早く帰ってきてくれっ！
｢そこのお前の雷の魔法、その隣のヤツの運動能力全部、全部僕によこせぇ！｣
『アズール！！やめろ！！』
アズールが片っ端から、魔法を吸い取っている。
吸い取られたやつは、その場に崩れ落ちていく
｢アズールくん、みんなからナニを吸ってんスか！？吸われたヤツらが次々倒れていく！｣
『アズールの能力は、契約書を介さないと他人の能力全てを吸収しちまう。お前らも吸い取られないように気をつけろよ。』
｢なるほどな。契約自体が魔法の効果を制御する役割を果たしてたってわけか。｣
｢えぇ！？怖すぎじゃないスか？｣
｢ああ。そんな禁術クラスの魔法、反動であっという間にブロットの許容量を超えるぞ。｣
『わかってる！』
わかってる。このまま、だと……
本当に……！
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雪狐 - 一気読みしてしまいました！とても面白かったです。完結おめでとうございます。 (2020年9月24日 18時) (
レス) id: efc5c7c00a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨鯱 | 作成日時：2020年9月17日 0時
