白（黒）人魚は二重人格！？Ⅱ (ページ4)

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48話ページ4

監督生がアズールくんとの契約満了まで、残り1日。

朝、ジェイドくんに起こされ、気だるさはあったものの、熱っぽさはなく解熱薬が効いたのだと理解した。

今日は、アズールくんは別行動らしく、朝ごはんはフロイドくんとジェイドくんと食べた。

授業もこれといったミスもなく、普段通り終えることができた。

放課後、フロイドくんとジェイドくんは監督生たちの監視へ。
僕はモストロ･ラウンジの厨房の人数が少ないらしく、そちらに回されることになった。
ホールにフロイドくんとジェイドくんがいないのは、不安ではあるが、いつも通りなら回しきれると思う。

解熱薬の効果が薄れてきていて、だるさが増していたのは無視をして仕込みをすることに没頭した。

モストロ･ラウンジ、開店と同時に凄まじい量のオーダーが一気に入った。

『！？どういうこと…？今日何かあったっけ……』

｢厨房長！！お客様達が急いでくれと！！｣

『……！！すぐ作る…！』

とめどなく来るオーダーと、戦いながらホールの子たちにも指示を出していく。
厨房の子たちも、全力を尽くしてくれているが、それでも追いつかないほどの量。
普段の10倍は忙しく、体調が悪化してることも気づかず料理をし続けた。

しばらくして、

｢厨房長！本日分の食材の在庫がつきました！｣

『え？……わかった、支配人に報告してくる。』

仕込み全てが無くなった報告…
これ以上作ることも出来ないため、アズールくんに報告しに行かねばと、フラフラとした足取りでVIPルームへ向かう。