Rondine Bianca〜白い流星と白い少女〜

今は ページ40

A「ロココ〜ッ‼((ギューッ」



ロココ「おっとと、、A、」






フットボールフロンティア決勝戦は


イナズマジャパンが勝った




でもロココは泣いてなくて笑顔だった



フィディオは負けたときに苦しそうな顔してたのに



不思議に思っておそるおそる聞いてみた






A「…ロココ、悔しい?」




ロココ「当たり前だろ、悔しいさ、、とってもね」



でもね、としゃがみ込んで目線が合う





ロココ「それ以上に、スッッゴク楽しかった」




ニカッて歯を見せて笑うロココに心が温かくなる








A「そっかぁ、、よかった‼」



再び正面から抱きつくとそのまま抱き上げられる




ロココ「ふふ、僕が泣いてるとでも思った?笑」



A「うん、、


わたしが涙止めないとって思ってた」





ロココ「それは、僕に向けてじゃなくて



大切な人にやってあげて」




大切な人⁇



A「ロココは大切な人‼友達だもん‼」




ロココ「じゃあ僕よりも、もっと大切な人



いるだろ?


Aのすぐそばに」





すぐそばに、、


_____ フィディオ『 A‼ 』





A「うん、、


でも今は、ロココだけのわたしだもん」



ロココ「えーなにそれ?笑」



なかなか分かってもらえなくて


「むぅ、」と頰を膨らます





ロココ「ほら、一緒にイナズマジャパン見送り行こ」



降ろされると手を差しのべる





A「やだ‼もっとロココといるのーッ!!!」



ここは空港でもう少ししたらイナズマジャパンが帰る



そのあとオルフェウスも帰っちゃうからもう会えない



ロココ「わがままはダメだよ


ほら、イナズマジャパンの人たち待ってるよ」





ロココの肩越しに見える


フィディオと赤い帽子のおじいちゃんと一緒にいる



イナズマジャパンのマモルって人




フィディオの、友達の人




A「……うん」







ロココ「じゃ、行こっか」




ぎゅ、と手を繋ぐロココに




「 離ればなれはやだよ 」



って思いを込めて力いっぱい握り返した







A「ロココ大好き」


見上げると目が合う




ロココ「……うん、僕も大好き」




ぎゅ、と力が少し強くなって笑顔が溢れる

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