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♡♡ ページ2

『もうすぐ期末テストかぁ、
 そうだ鉄太くん。
 教えて欲しいところあるんだけど…』


「あ?他のやつに教えてもらえよ。
 俺も勉強しねぇとなんだけど。」


『えぇ?でも席も今ちょうど隣だし?
 期末テスト終わるまでは
 この席変わんないんだからさ、
 ついでに教えてよっ?ねっ?』


「なんのついでなんだよ。
 …ったく、どこがわかんねぇの?」



ほら、やっぱり鉄太くんは優しい。

でも鉄太くんには好きな人がいる。






____橘日向ちゃん。
この学級一のマドンナ。


正直私はヒナちゃんのこと
そんなに可愛いとは思わない。

だってあの子、ちょー強気でさ。
隣のクラスの武道くんのこと
好きすぎて一個上の不良の先輩のこと
殴っちゃったらしいし?


あんな子より私の方が
ピュアで純粋でおしとやかで…
なんて言いたいところだけど
そんなことはありません。

私はピュアでもなければ
おしとやかでも純粋でもありません。


口を開けば鉄太くん。
好き過ぎて頭イカれてるんじゃないかと
友達からも突っ込まれ、鉄太くんと
あんなことやこんなことしたいなんて
恋バナに華を咲かせていたら
耳を塞がれてもう良いわと
止められる始末。


鉄太くんのこと
一番好きなのは私なんだし!




ヒナちゃんは
武道くんのことが好きなのは
みんなが知ってるし、
あの二人実は付き合ってるって
噂もあるんだよね?

鉄太くん、恋愛には鈍感すぎて
そこの部分わかってるのかな…?



一度聞いたことはあった。



『鉄太くん、ヒナちゃんって…』


「ん?なに」


『武道くんのこと…』


そこまで言うと鉄太くんは
少し暗い顔を一瞬見せたけど
すぐに元に戻って
いつも通りの塩対応をしてみせた。


「お前に関係ねぇから。」


『でも鉄太くん、それって…』


「何が言いてぇの。」


『片思いじゃないの?』

♡♡♡→←♡



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作者名:ゆゆゆ | 作成日時:2022年11月27日 13時

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