ｻﾝｼﾞｭｳｻﾝ Te ページ34
"
"そんなに悩むんならさ、俺にしたらいいのに"
Te「ぬあぁああああなんてことを言ってしまったんだ、俺」
Yu「まぁでも気持ち伝えられたんだったら充分…」
Te「フラれたんだよ〜」
Yu「最初から分かってたんでしょ〜？」
Te「うん…」
流石に、辛かったな。
でも、気持ち伝えられて良かった。
A、鈍すぎるし。
Te「いいんだ！もう！Aに大好きって言われたし！」
気持ちを切り替えないと。
他に好きな人作らないとなー。
Aに怒られちゃいそう。
"早く新しい人見つけないと！てつやとお似合いな人！"
とか言ってきそうだよな。
くそ、悔しい。
お前に似合うのとか、俺しかいないと思ってたのに。
としみつなんて、高校で出会っただけじゃん？
俺は、中二の時同じクラスになって、俺から話しかけて…。
すっげぇ仲良くなって…。
高校もたまたま同じ…いや、少しだけ意識はしていたかな。
高校始まって俺はとしみつと出会った。
Aがとしみつと知り合った時、あぁ、こいつら付き合いそうって思ってた。
二人とも恥ずかしがってさ。
だから、正直としみつには会わせたくなかったんだけどな。
やべ、泣きそう。
昼休みだからぼちぼち一人で食堂に向かう。
Te「あっ」
「あっ…」
何か言いたげなAに、少しの間黙る。
「昨日、ありがとうね！すっごい楽しかった」
Te「うん、俺も」
「私ね、こっ、告白するんだ」
"てっちゃんのおかげだよ"
嫌だ。
好きだもん。
こっちは三年以上お前のことが好きで…。
Aはまだ一年くらいしか好きじゃないじゃん。
でも、
そんな気持ち伝えちゃ駄目なんだ。
Aが困っちゃうから。
もう、終わり。
Te「そうなん！頑張って！応援してる」
「…ありがとう」
こんなまるっきりの嘘でも、Aは笑ってくれた。
あぁ、やっぱり好きなんだけどな。
ありがとう、俺の片想い。
"
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作者名：夜行性 | 作成日時：2019年5月11日 7時
