ねぇ、素直になってよ【東海オンエア】 (ページ20)

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ｼﾞｭｳｷｭｳページ20

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Ry「えっ、まだ誘ってないの？」

「タイミングが…無かった訳では無いけど…いけそうなとき何回もあったけど！…勇気がなくて」

放課後、りょうくんと教室に二人きり。

明後日は体育祭だから、そろそろ忙しくなってきた。
元はと言えばりょうくんが実行委員なろ！ってごり押ししてきたんだから。
本当は今家に帰れてるはずなのに…。

Ry「もう誘うの無理なんじゃ……あれ、てつや」

グラウンドを見てそう言うりょうくん。

「なんかおかしい？」

Ry「いや、あいつも実行委員じゃん？」

「あ、そういえば」

Ry「女子の方に全部やらせてるみたいだね」

「委員会で集まった時はあんなに張り切ってたのにね笑横でわーわーうるさくて迷惑してましたわ」

Ry「あいつのことだからどうせAがいるからやってるとかそういうのだろ笑」

「なにそれー」

仲のいい人と話していると話がそれすぎて元々なんの話していたのか忘れそうになることが多い。
でも、今の話題は忘れない。

としみつ、遊園地…。

「…！やっぱり無理！！！」

Ry「珍しく自分から話を戻したね笑」

「なんか…何をやっててもとしみつが頭に浮かぶっていうか」

きっと、不安そうな顔をしているのだろう。
りょうくんが笑顔で私の顔を覗き込んでくる。

Ry「…大好き、なんじゃない？」

「…えっ！大好き？」

Ry「良いじゃん！好きって気持ちが無いと前に進めないからね！」

りょうくんの言葉に背中を押される。

りょうくんはいつもそうだ。
私が悩んでいる時、元気づけてくれる。

「いつも…ありがとね」

Ry「…ほら！あとちょっとだし終わらせるよ！！！」

感謝すると、ほんの少しだけ照れる彼。
「うんっ！」と言ってすぐに体育祭の仕事に取りかかった。

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