ｼﾞｭｳﾆ ページ13
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Ry「罰ゲームしない？」
二限と三限の間の休み時間。
りょうくんのそんな一言に興味を持つ柴田と、嫌な予感を感じるざわくんと私。
「あの…何も悪いことしてないのに罰ゲームって…なんぞや」
Ry「この中に悪いことしたのに黙ってるやつがいる！」
Mu「あぁ、察した」
Sh「え、誰？」
「え、誰？」
Ry「お前だぁああ」
Sh「えぇええ」
Mu「違う笑 A笑」
「え、は、私？！」
何も悪いことをした記憶が……いや、あった。
「…サボり、ですね」
Mu「そうだ、お前は昨日の五限をサボった！」
Ry「しかもてつやと屋上で！」
Mu「俺らが授業受けてる間に優雅に青春しやがって！」
Sh「くそぉおおおお！！！お前には罰ゲームを食らってもらう！」
罰ゲーム。
その響きは一見嫌なように感じるが、罰ゲームは大体笑いを生む。
だから、「面白いことは好きだけど罰ゲームは嫌い」には少しばかり矛盾が生じている気がするな。
Ry「罰ゲームは、"今日の昼一緒に食べない？"です」
「どういうこと、誰に」
Mu「としみつしかいないでしょ」
前言撤回。
面白いことは好きだけど罰ゲームは嫌いだ。
間違いない。
Sh「もはや罰ゲームでは…」
最後まで言い終わる前に柴田の口元を抑える。
「いやいや、立派な罰ゲームじゃん！！」
Ry「だから罰ゲームっつってんじゃん笑」
反論しようとすると、授業開始のチャイムが鳴った。
「拒否権ないよ〜」と言いながら去っていくざわくんとニヤニヤするりょうくんに少し苛立つ。
Sh「LINEは、無しだぞ」
「えぇ…」
携帯を取り出してとしみつにLINEをしようとしていたところ、後ろの席が柴田なので案の定注意される。
直接としみつを誘えってか…。
そんなの、この上ない罰ゲームだよ…。
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作者名：夜行性 | 作成日時：2019年5月11日 7時
