01@友人 ページ3
雪の話
けたたましく鳴り響く目覚まし時計に朝から苛つきながら雪は起床する。
眠気に耐えきれずあっという間に二度寝をしていると雪の母が起こしに雪の部屋に入って来た。
「はいはい起きて、学校だから。」
母は自分とは対照的に優しい声で私の体を揺さぶりながら手馴れた様子で目覚めさせる。
「ご飯出来てるから早く顔洗ってきちゃいなさい。」
「分かった。」
けだるそうに洗面所に向かう雪をちらりと見た後雪の母もキッチンへと戻り、朝食を盛りつけ始める。きっと母には私がこの温い布団から出ることがどんなに困難なことか共感はできても理解は出来ないんだろうとふと思う。
髪を結んで制服に着替えながら、リュックにイヤフォンとスマートフォンとウォークマンとカメラ、それから今日は喉が不調なのでのど飴を入れる。
「おはよ」
準備を終えてリビングに入ると両親はもう朝食を食べ始めていた。
「ちゃっちゃと食べ始めなさーい」
「おはよう雪」
母がフライパンを洗いながら、父はアイロンのかかったYシャツを着てニュース番組を見ながら言った。
「お母さんおはよー、今日は朝ごはんコーンフレークにしてー」
私の起きた1時間後にのんびりと起きてきたのは妹の(雪希妹)である。
「(雪希妹)おはよ」
「お姉ちゃんおはよー」
「そろそろ学校行ってきます。」
「行ってらっしゃい、今日も頑張ってね。」
父の使った食器を洗いながら毎朝変わらない言葉を返してくる。
玄関へ向かおうと立ち上がるとき自分の腰元でガタリと音がした。
音がした原因が何か考えて目を向けると母がやれやれというような表情で声をかけてきた。
「腰ぶつけてる。」
「ぶつけたんだ。」
「本当に気をつけてよ。普通じゃないんだから。」
「ちゃんと周り見てれば大丈夫だよ。今は寝惚けてたけど。行ってきます。」
玄関で心配そうな顔をしているくせに平気で娘を傷つける母から逃げるように扉を開いた。
ラッキーアイテム
麦わら帽子
19人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
テルハ(プロフ) - テルハでっす。現在、少しずつ表情や描写を変えています。そのせいで新しい話が書けない状態が続いていますが、どうか皆様どうか愛想をつかないで下さい!よろしくお願いします! (2017年11月26日 12時) (レス) id: efc0390373 (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 おちあ(プロフ) - テルハさん» うん。わかった。体調には気を付けてね?透雪さんにもいったように気にしてないよ。更新頑張ってね!! (2017年11月9日 6時) (携帯から) (レス) id: 5d9e9332dc (このIDを非表示/違反報告)
テルハ - 朝霧 おちあさん» テルハでっす!更新が滞りすみませんでした……。体調不良や用事が重なり書く暇もなく……なのでどうにか更新するために合作という手段を取らせて頂きます!本当にすいませんでした!謝罪文なので一応敬語ということで…… (2017年11月9日 1時) (レス) id: efc0390373 (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 おちあ(プロフ) - 透雪さん» 大丈夫ですよ!!気にしてないですから♪更新、頑張ってください!!楽しみにしてます!! (2017年11月2日 20時) (携帯から) (レス) id: 5d9e9332dc (このIDを非表示/違反報告)
透雪(プロフ) - 朝霧 おちあさん» わぁ、お早い反応ありがとうございます!みなさんが楽しめて私も楽しめる様に頑張るので、これから宜しくお願いします!あと、何の前触れも無しにいきなりの形になってしまってすみません。 (2017年11月2日 18時) (レス) id: 977274bf9a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:テルハ ・ 透雪 | 作成日時:2017年7月13日 20時