story131 ページ20
＊Aside＊
“試合に出られないのなら僕…、死_んだと同じです…”
弱々しい太陽の声がドアの向こうから聞こえてきた。
太陽が今、どんな思いで、どんな表情をしてるのかわかったような気がする。
太陽の気持ち、考えてなかった……。
そう思った。
太陽を失うのが怖くて、太陽の大好きなサッカーを、太陽から奪ってしまってたんだ。
きっと私が太陽と同じ立場だったら、
私だって試合に出たい、そう言うだろう。
そう思っていると、病室のドアが開いて、豪炎寺さんが出てきた。
「豪炎寺さん、太陽は…。」
私が尋ねると、豪炎寺さんは言った
「雨宮を見てると思い出すんだ、アイツのことを…。
アイツと同じだ。サッカーへの気持ち。
そして、思うようにプレイできないことの苛立ち…。」
「一之瀬さん…。」
「…太陽。」
・
「あら、おかえりAちゃん。」
「ただいま…。」
今にも消えてしまいそうな声で返事をした。
「…何かあったの？」
心配する夏未さんに私は無言で首を横に振って、
そのまま重い足取りで自分の部屋へ向かった。
「…。」
「太陽…。」
机の上に飾ってある、昔撮った思い出の写真。
いつも一緒にサッカーをしてた頃。
この頃はまだ、レンにぃも生きてたっけ。
“姉ちゃん！勝負だ！”
“あ〜あ…、また姉ちゃんに負けた…”
毎日毎日勝負をしては、いつも私が勝っていた。
太陽が勝利したことはなかった。
“次こそ絶対に姉ちゃんに勝ってやる！”
それでも、めげずにいつも勝負を挑んできた。
“姉ちゃん！明日も一緒にサッカーしようね！
―――――――‶約束‶だよ！”
その約束した以来、太陽とはボールを蹴っていない。
「…約束、守れてないなぁ…。」
太陽は約束、覚えてるのかな…？
驚くことに、次の勝負で100戦目なんだよね…。
「…私だって、できることなら、太陽と試合したいよ…っ。」
でも、今の太陽の身体が、試合に耐えられるとは思えないんだ…。
.
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蒼乃(プロフ) - takerutkさん» うぁぁぁぁ！！申し訳ありません！！ご指摘ありがとうございます…！誤字気をつけますね、、ずっとこのままだったなんてすみません、、、 (2016年6月20日 0時) (
レス) id: 0ae167b07f (このIDを非表示/違反報告)
takerutk(プロフ) - 10人に一人になってますよw (2016年6月19日 23時) (レス) id: 52a69e3143 (このIDを非表示/違反報告)
みりみり - こちらこそ！ (2014年12月3日 16時) (レス) id: d56b577762 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - みりみりさん» 了解！じゃ、これからよろしく！ (2014年12月3日 16時) (レス) id: 4395e408d4 (このIDを非表示/違反報告)
みりみり - ハイ！よろしくお願いします(≧∇≦) あと、タメでも良いですよ(^O^) (2014年12月2日 22時) (レス) id: d56b577762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼乃 | 作成日時：2014年10月1日 19時
