story187 ページ28
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そしてその日の夕方。
私は、ある場所へ向かっていた。
「…やっぱりいた。」
私が見詰める先には、
一人でドリブルの練習をしている天馬の姿があった。
「…あれ、A？」
「！」
・
「どうしたの？こんな時間に。」
「んー…。」
天馬に会いたかったっていうのも、あるんだけど…。
とか、心の中で呟いてみる。
でも、一番の理由は…。
「天馬に、ちゃんとお礼が言いたかったんだ。」
「俺に？」
「うん、天馬と初めて会ったこの場所で、ちゃんと言いたかったんだ。」
私と天馬が初めて出会った場所。
それがココ、河川敷だった。
ちょうど時間も、今ぐらいだったと思う。
「天馬がいなかったらさ、私…。
サッカーのこと、嫌いになってたと思うんだ。」
「え…。」
「フィフスセクターのこともあって、私、無理矢理本当のサッカーから目を背けてたんだ。
大好きで仕方なかったサッカーを忘れようと必死だった。
…でも、そんな私の心を天馬が救ってくれた。」
“Aはサッカーを傷つけたりするような奴じゃない！”
“…俺、信じてるよ！Aがサッカーと向き合ってくれるって！”
“大好きなものに嘘吐くのはやめろ！！”
「真っ直ぐに、私の気持ちと向き合って。」
「…俺は、初めてココでAとボールを蹴りあったとき、すごくサッカーが上手なんだって思うのと同時に、Aは本当にサッカーが好きなんだなって思ったんだ。」
「どうして？」
「Aが蹴るボール、笑ってた。」
笑ってた…？
“サッカーが泣いてるよ！”
“サッカーもきっと、喜んでるよ！”
「…ふふっ。」
「な、なんで笑うんだよー。」
「いや、その例え……天馬らしいなって。
…ありがとう、天馬。」
「…うん！」
私は思うよ。
天馬がいなかったら、今の私はいなかったと思うし。
革命だって、成功しなかったと思う。
心からサッカーが大好きで、
心から仲間のことを想い、信じることができる。
そんな天馬だから…
そして、そんな天馬のことをいつのまにか…。
“いつのまにか、好きになってたんだ……”
「…え？」
「……ん？」
そのとき、一瞬時間が止まったような気がして。
ふわっと、柔らかなそよかぜが私達の間を吹き抜けていった。
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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蒼乃(プロフ) - そらさん» ご指摘ありがとうございます！修正致しました。勉強不足で申し訳ございません。以後気をつけて参りますので、今後ともよろしくお願いします…！ (2018年3月28日 14時) (
レス) id: a5aa8eb227 (このIDを非表示/違反報告)
そら - いきなり失礼します。163話と165話の征木君のGK技ですが、【シュートブロック】ではなく、【シュートブレイク】ですよ。 (2018年3月28日 9時) (レス) id: dd163f1bdc (このIDを非表示/違反報告)
美優莉 - はーい!!私も1番クロノストーンが好きです!! (2015年11月16日 23時) (レス) id: 2714492d95 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - Syeryさん» 質問ありがとうございます！続編に載せる設定の所に記載したいと思います。続編も頑張りますのでよろしくお願いします!! (2015年1月10日 20時) (レス) id: 4395e408d4 (このIDを非表示/違反報告)
Syery - 続編も頑張ってください！楽しみにしてます！…あの、質問です。夜月ちゃんのプ口フとかあったら教えてください。 (2015年1月10日 19時) (レス) id: 478deffc4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼乃 | 作成日時：2014年12月3日 21時
