6 ページ6
風雪という名前から想像できるように、物静かで、冷たい少年__という訳でもなく、割と活発な性格をしている。
昔は天パで、くるっくるだった髪の毛も今ではいい感じにゆるーくなり、オマケに整った顔立ちをしているため、悔しいのだがいわゆるイケメンだ。
『真弓ってさ』
『ん?』
『男子みたいじゃね(笑)』
『死ね』
『真弓〜。頑張れよ』
『ん。言われなくても頑張りますよ〜』
『んだよ。折角応援してやってんのに』
『上から目線やめた方がいいですよぉ〜。風雪クン(笑)』
『うぜぇ!』
『風雪からの反抗”うぜぇ”しか聞いたことないんだけど?語彙ドブに捨てたのかよ』
『歳上に向かってどんな口叩いてんだよ!』
『年の差一歳だけだけどな』
幼い頃から弓道場で毎週顔を見ているだけあって、信頼も厚いし、距離も近かった。
風雪と過ごす時が当たり前だった。
だからこそ自分の気持ちに気づきにくかったのかもしれない。
「そんな感じですよ〜。私の恋愛といったら」
「ま、真弓ぃ…」
「あ?何だよ千夏」
「真弓がちゃんと女子してるぅ〜!」
「はぁ?」
そんな大袈裟なリアクションしなくても。
「…という冗談は置いておいて。」
千夏がサラッと話を進めようとするので、私は突っ込んだ。
「いや本気で思ったろおま…」
「せ、先生!みんなごめん!」
心奈の叫び声が背後から聞こえてくる。
しまった!
心奈に一人で調理させると…!
「ケホ…ケホッ」
背後には真っ白になった心奈。
小麦粉を全身に浴びている。
「どうしたらそうなるの…。もう」
玲奈が駆け寄って心奈から小麦粉をはらう。
「いやホントどした?」
千夏が苦笑いをしながら床を拭き始める。
「小麦粉量ろうと思ったら…」
「だからってそうなんねぇだろ」
私も机の上を拭く。
そう。
心奈は超絶不器用なのだ!
「あら!もうまた?心奈ったら」
材料を取りに行っていた先生も呆れたような表情をする。
でも誰も心奈を悪く思わない。
それは何故か。
理由は簡単。
心奈の気持ちを知っているから。
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アネモネ(旧ソナ) - 更新遅れてすみません。ソナからアネモネに名前変えました!改めましてよろしくお願いします! (2022年5月8日 17時) (レス) id: 971868cec9 (このIDを非表示/違反報告)
ソナ - ランキング入り&5つ星ありがとうございます!これからもよろしくお願いします🤲 (2022年3月25日 23時) (レス) id: 99c2554753 (このIDを非表示/違反報告)
ソナ - 鈴本 唯奈さん» 鈴本 唯奈さん!嬉しいお言葉をありがとうございます!!なるべく更新していこうと思いますので、よろしくお願いします! (2022年2月20日 14時) (レス) id: 470c8a4a5f (このIDを非表示/違反報告)
鈴本 唯奈 - 楽しみです!(プロローグだけでも!)更新、頑張ってくださいね! (2022年2月20日 12時) (レス) @page1 id: acb042024b (このIDを非表示/違反報告)
ソナ - 感想などお待ちしております!更新頻度低いかと思いますが、よろしくお願いします! (2022年2月19日 22時) (レス) id: 470c8a4a5f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アネモネ | 作成日時:2022年2月19日 22時