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-side幸村-
いつもと同じ時間に学校についたから、いつもと同じように花の世話をしに行く。
いつもと同じ、あの歓声も。
朝からよくあんな声が出せるなと思う。
唯一心が休まる場所に早く行きたくて、駆け足で屋上へ向かう。
すると花壇の前に座り込む女生徒
先客がいたようだ。
「 ハロー…は あ……と同じ…所で 今…ま……んでま…か 」
微かにだけど、確かに。真っ直ぐな声が聴こえる。
なんとなく気づかれないように彼女に近づく
そしてふわっと笑いながら彼女は花に話しかけた
「綺麗だなぁ……。きっと育ててくれる人にとって大切なんだろうなぁ。とっても綺麗。」
『フフッ、ありがとう。』
「えぇっ!花が喋った!!!」
不思議な子だ
俺だとわかると固まってしまった。
確か彼女は去年同じクラスだった女の子。
関わりは殆どない。
でもなんだろう、胸がチクリと痛む
会えなくなるのは嫌だって、そう思ったんだ。
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作者名:星乃 | 作成日時:2018年2月10日 20時