【ギャグ日】君がくれたもの【天国組】

episode５ ページ5

A｢…お、成程｣

何のことか僕にはさっぱりだった

きょとんとした顔をしていると

主｢俺、紹介まだ…だよね？｣

A｢ああ｣

閻魔｢俺は閻魔大王、冥界の王だよ｣

―閻魔大王

僕の目の前に居るこの人が…？

A｢俺の名前はさっきも言ったけどA

実は主である閻魔の秘書を務めている｣

だから地獄の見回りしていたのか

でも、僕に一つ疑問が残った

少年｢次の秘書って？｣

すると、主さん改め、大王は

また悲しそうな顔し、俯いた

A｢あのな｣

口を開いたのはAお姉さんだった

A｢俺…転生が決まったんだよ｣

転生

輪廻の中で生きる者、

一つの人生が終われば

また次の人生を始めなければならない

その次の人生のスタート地点であるのが

転生だ

しかし、前世の記憶は消される

新しく生きるために

過去を引きずらないために…

閻魔｢だから、Aの跡を継いでくれる子が

必要なんだ｣

大王は必死に笑顔を作っているが、

目は潤んでいた

A｢君なら俺は安心して任せられる｣

こんなにも信用してもらえてるんだ

裏切ることなんて出来ない

少年｢僕でよければ…｣

其処に僕の存在意義があるのなら

そう答えると、二人の顔は明るくなり

声を揃えて

A･主｢｢本当ｯ!!?

ありがとうｯｯ!!!｣｣

と言ってくれた

少年｢僕こそありがとう言わなきゃだよ

大王もAお姉さんも

僕のこと助けてくれた

本当にありがとう((ﾆｺｯ｣

A｢笑ってくれたね｣

僕、笑えたの…？

すごく、嬉しい…ｯ！

閻魔｢じゃあ早速、善は急げってことで！｣

A｢閻魔殿に行こうか｣

少年｢うんｯ！｣

そう言って差し出された手を

僕は強く握った

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