【HQ】計算高い系男子に捕まった【角名倫太郎】 (ページ9)

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7話ページ9

Aside

ガチャ、という音を立てて部室の中に入る

寧々｢お、Aやんか､おはようさん｣

『……寧々…』

……いや、完全に2年の中で一番乗りやと思っとったし

寧々が居ると思わんやん？？

寧々｢なんや､人に会ってそうそう嫌な顔をして｡

失礼過ぎやろ｣

『いだっ』

そう言って軽くチョップされる

『いや、そういうつもりじゃないんよ？

ただ、一番乗りやと思っとったからであってな？』

寧々｢はいはい､うちはもう行くけど一緒に行くか？｣

『行く！！ちょっと待っとって！すぐ着替えるわ！』

寧々の誘いに乗って素早く制服を着替えてハンガーにかける

ジャージを着て寧々が待っとる場所に向かって『行けるで！』と言うと｢ほな行くかー｣と歩き出した

.。o○.。o○

体育館に着くとほとんど準備が終わっとった

『いやー､1年優秀すぎん？？』

寧々｢わかるわぁ､うちらも手伝うか｣

『せやな』

そう言って後輩たちに近づくと｢おはようございます！｣と元気よく挨拶をしてくれた

『おはよう､準備、手伝うで』

｢ありがとうございますっ！｣

1人の後輩───────雛里(ひなり)ちゃんに近付いて持ってた救急バックを持つ

『雛里ちゃん､サーブ上手くなった？前にあまり上達しなくて悩んどるって言っとったよな？』

雛里｢覚えてくれてたんですか！

はい！少し上達しました！｣

『そっか､良かったなぁ､1年から試合に入れるのは中々無いと思うけど､お互い頑張ろなぁ』

雛里｢はい！！｣

そう言って救急バックを体育館の端に置く

今日は男バレが左半分やよな

……正直、宮くん“達”が喧嘩しなければ平和かな…

いや、毎日喧嘩しとるんやけど

常に喧嘩しとるんやけど

“喧嘩するほど仲がええ”ってまさにあの2人のことやよな

そんなことを考えながら寧々の元に向かう

『寧々ー､準備終わったかー？』

寧々｢お､Aー､ちょい空気入れ手伝ってやー｣

『ええでー』

そう言って空気入れを始める

『どっちに入れればええ？』

寧々｢こっち､右の方や｣

『了解』

言われた通りに空気入れを終わったボールを次々とカゴの中に入れた