5話 ページ7
Aside
『男バレはみんな高いからきっと知らんやろうけど、あんな身長高いのそうそう無いからな、ほんま、
あんなのうちらにとっては巨人や』
角名「えー、そこまで言う??いや、確かに身長高いのかもしれないけど」
『1度、自分の身長見てみ??“あ、俺高いわ”って思うから』
そう言ってうちはあることに気付く
……あれ、うちめちゃくちゃ喋っとるやん
え、凄
うちが凄いのか角名くんが凄いのかようわからんけど
凄いわ
なんや、普通に話せるやん
顔合わせずらい言うたの誰やっけ
うちやわ
そんな自問自答しとると角名くんが
角名「あ、そういえばAさんって“チベキツ太”好きなの?」
『…………え、』
“チベキツ太”ってあのチベキツ太か???
え、うちが愛してやまないチベキツ太???
えっ、角名くん知っとるん??
角名「…ほら、そのキーホルダー」
そう言って指さした場所はうちのエナメル
『…あ、』
うちのエナメルに付けとるチベキツ太
チベットスナギツネがモチーフになっとるんやけど、なんといってもこの目が愛おしんや!!
けどなぜか皆知らんの…
こんなにも可愛いのにっ!!
え、待って角名くんがそれ聞いたってことは角名くん知っとる??
『もしかして、角名くんも好きやったりする??』
高揚する気持ちを抑えてそう聞くと「うん、実は俺も好きなんだ」と言ってリュックに付いてあるキーホルダーをチャラ、という音を立てて見せてくれる
死角で見えんかった…!!!
っていうかこれ…
『期間限定のやつやん!!うちも持っとるで!』
そう言うと軽く笑いながら「目、輝かせすぎ」と言う
いや、やってさ、
このチベキツ太見てみ??
何リボン付けとるん??可愛すぎかって
え、なに、可愛すぎるんやけど
『えぇ…チベキツ太が好きなやつおったんだ…嬉しいわぁ…』
感極まってそう言うと
角名「俺も、好きな人いるって思わかなかったな」
『いや、ほんま嬉しいわ!!周りにこの可愛さ共感しとくれるやつ居らんからほんま嬉しい!』
角名「だから、目、輝かせすぎ」
そう言って再びふはっ、と笑った
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作者名:さゆ | 作成日時:2020年12月13日 23時