1話 ページ3
Aside
……さて、これはどうしたもんやろうか
まずは状況を説明しよう
宮くんと角名くんの会話を聞いてしまい、うちの名前が出た
しかもその内容は“好きな人”について
うちの方向に向かってくるから急いで来た道を戻った
これでも非現実的な出来事なのだが、更に追い討ちをかけるように曲がり角でぶつかったのが……
“宮侑”
……いや、女バレやからって男バレと関わりが必ずしもあるってわけやない
むしろうちは女バレの中で男バレと関わりが少ない方や
今すぐ立ち去りたい
こんな有名人で身長が高い人と話せる気はあらん
『す、すみません…』
少しの沈黙の後、そう言ってその場を離れようとすると
治「おーい、帰ったでー。
っておい、角名」
角名「なに、ってあ、Aさん」
本日2回目、どうしたもんやろうか
立ち去ろうとした瞬間、宮(治)くんと角名くんが来るなんて聞いとらん
『あ、ども…っと、失礼します〜』
そう言ってバッとダッシュして下駄箱に向かう
なんっやねんっ!あの身長高い集団!!
怖いわ!!!怖すぎるわ!!
しかも話を聞いとった後に角名くんに会うってどんな少女漫画や!!
やめて!!
やめたげて!!!もう、うちのライフはゼロに近くなっとるから!!
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作者名:さゆ | 作成日時:2020年12月13日 23時