“元”支配者だった私。【ハイキュー】

10話 ページ12

Aside


『あ､トス打ってもらう前に聞きたいことがあるんだけどさー』








ふと､“ある事”を思い出してそう声をかける








『最高到着点何cm？』

？？｢…？？320cm…くらいっす｣









320…私より高いな









……じゃなくて！！








なに､知らない相手と比べてんの私









『わかった』









320ってどれくらいだろ









…大体､あそこかな









『いいよー』









そう言うとその子はボールを私に投げてボールを打つ体制に入る








私は自分の所に来たボールを綺麗に正確に､相手の手が来る場所に……









という気持ちでボールをあげた









私があげたボールは思いの外上手くいかなくて









『…ごめん､ちょっと低すぎた』









やっぱり今まで誰かに合わすなんてこと無かったからやりづらい









少し自分に苛立って短い髪をくしゃくしゃとかく









？？｢あ､ボール取ってくるっす｣









そう言ってボールを取りに行く








あ､結局ボールを取りに行くんだった







ごめんなさい









と､心の中で謝ってさっきの反省点を考えてみる









初めてだったから｡というのもあるだろうけど少し低すぎたよね








もうちょっと力を入れても平気なのかも








もう1回試したいけどあの子の練習にも付き合わないとだし…









そう思っていると丁度､あの子がボールを取って戻ってきてた








『あ､ありがとう｡次は君の練習に付き合うよ｡何する？』

？？｢俺の､トスも打ってください｡その後､サーブ打つのでレシーブ返してくれると嬉しいです｣








なんだ､結構メニュー多いな







私ももっとやればよかった








なんて思いながら







『いいよ｡じゃあ､ボール貸して』









そう言うとボールを渡して来て少し離れた場所から








『じゃあ行くよー』









とい掛け声に合わせてボールを男の子に向けて投げる









そして打つ









って､はっっっっっっっっや！！！！！









『……随分と無茶苦茶なトスだね…』







少し嫌味を含めてそう言うと







？？｢俺に合わせればいいだけっすよ？｣








あ、これは私と同じ“タイプ”か









なら､何言っても仕方ないな…








『…あ〜､うん､そうだね｡じゃあ次､サーブ打って』








そう言ってボールを渡した

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