タオルを拾いました【木兎光太郎】【ハイキュー】 (ページ35)

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メリットページ35

Aside

午後の授業も難なく終えて放課後

美優ちゃんと亜希ちゃんは放課後練で｢だるーい｣なんて言いながら教室を出ていった

“だるい”とか言ってちゃんとやるんだから偉いよ

っていつも言ってるけど｢そんな事ないわ〜ww｣と反応してくる

素直に認めても良いとは思うんだけどな

と､思いながら着々と帰る準備を進める

美優ちゃんと亜希ちゃんより少し遅れて教室を出る

下駄箱に着いて靴に履き替える

校門に向かう途中体育館を通り過ぎた

｢ナイスキー！！｣

｢木兎､カッコイーネ！｣

｢へいへいへーい！！やっぱ俺最強！！｣

なんて声が聞こえてくる

この人達は何かに対して一途に走っている

それがとても眩しい

周りの子も高校生になったんだから別に部活なんてやんなくてもアルバイトとかしてればお金稼げるじゃん

なんて言ったらそれは今､部活をしている人達に失礼極まりない

別にメリットがあって部活をしてる訳では無いんだから

そんな事を誰かが言ってた気がする

私って意外と合理的な考えだったのかもな

メリットしか考えないって…

ブスな上につまらんない女で性格もクソ

『ははっ……』

終わってるじゃん

私の乾いた笑い声は誰かに聞かれる訳でもなく風と共に消えていった