社長がお呼びです。２

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コンビニでお買い物。


暑いから食欲そそる辛いものがいいかな。

お蕎麦とか、さっぱり系がいい？


いろいろ、迷ってしまう。


安田社長は、みたらし団子って言ってたけど、
最近のコンビニは進化してて、
すごい美味しいデザートたくさんあるのに。


だから、賞味期限見て、
長めのならいいかなって、

美味しそうなの、選んでみたものの。


安田社長のお金なのに、
勝手な事していいのか、迷い出して、

すっごく時間かかっちゃった。


結局、

ざるそばと、
チリスープ、
おにぎりと、
唐揚げ。


デザートには、
ひんやりチーズケーキと、
期間限定のマンゴーの杏仁豆腐買っちゃった。


もちろん、みたらし団子も忘れずに。


お釣りは別に取っといて、
自分のお財布で、
下着とメイク落としも買う。

パジャマになるような物も買いたかったけど、
売ってなくて、がっかり。


今日は洋服で寝るのかあ。





会社に戻って、
裏口から入ろうとしたら、
中から声が聞こえてきた。

ブラインドの降りた社長室の中。


「やから。
麻美ちゃんは、
お前からの財産分与なんかいらんて」


渋谷さんの声だ・・・

麻美さんとのこと、話してる。


「けど、それぐらいしか、
もう俺にしてあげられる事ないし・・・」


「金の問題ちゃうやろ。
ほんまに麻美ちゃんとやり直されへんの？
そんなに出会ったばっかのAちゃんが好きなんか？」


渋谷さんは私のこと、
良く思ってないんだ、って、
この時、初めて知った。


そりゃあそうだよね。

麻美さんの方が付き合い長いんだもん・・・


「麻美のこと、
今も嫌いになったわけちゃうねん。
けど・・・
いきなり出て行かれて。
結局は誤解やったけど。
裏切られたて、
恨んでた時期もあるし、
離れてるうちに、
恋愛感情も、
一緒に生きてく気持ちも、
とっくになくしてもうた。
他に誰より大事な子、出来てもうて・・・
ひどい男やて自分でも思う。
渋やんに軽蔑されても仕方ないよな」

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