店長がお呼びです。４ (ページ39)

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私たちもあんな風にいつまでも仲良くいられたらな・・・

今まで、それが当たり前だと思ってた。

私はやっぱり、世間知らずで子供なのかな・・・

忠義の実家に遊びに行って、
５日も経って、初めて。

出勤する時に、
亜由子先輩に会った。

いつぶりだろう。

凄く凄く久々な気がする。

お礼、言った方がいい？

私の事、忠義のお父さんに褒めてくれたらしいから。

でもそもそも、
嘘の情報をお父さんに伝えたのも、
亜由子先輩なわけで。

「おはようございます」

とりあえず、頭だけ下げる。

「この前、ありがとう。
元旦那の両親に、
私の事、良い風に言ってくれて」

逆に亜由子先輩の方からお礼を言われて、びっくりした。

「いえ。
本当の事しか言ってませんから。
私の方こそ、ありがとうございました。
社長によく伝えて頂いて・・・」

「本当の事しか言ってないから。
でも、勘違いしないでね。
私、Aさんの事、
あんまり好きじゃないのは、
変わってないから」

亜由子先輩って、不器用なんだな。

「私もです。
正直、とっても苦手です」

はっきり言っちゃったら、
いきなり、
亜由子先輩が笑い出した。

「中学の時からそれくらい、
威勢が良ければ可愛いかったのに」

なんて言ってくる。

笑いながら、
エステ店の方に入って行った。

はあ。

すっごく疲れた。

亜由子先輩は数々の修羅場を乗り越えてきたかも知んしんないけど、
私は平和に生きてきたんだから。

こういう戦いには慣れてない。

ふうってため息ついた時。

「ねぇ、いつあのキャバ嬢と和解したの？」

夏子先輩に肩叩かれて、息止まるかと思った。

「和解っていうのか・・・
今でも嫌いとは言われたけど・・・」

「関わんない方がいいよ。
あの手の女は怖いから」

「そうですね。
それは激しく同意です」

いつ何時、大倉店長に何されるか、
分かったもんじゃないもん。

店に上がって行って、
夏子先輩と掃除してたら。

ヤスくんが入って来たから。

めちゃくちゃびっくりした。