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いっぱい、いちゃつきたい。


なんも実家で寸暇を惜しんでまでいちゃつかんでもええやんて?


いや、それがまたええやん。


「いいよ。
キスしてくれなくても。
口紅、取れるし。
下にバッグ置いてきたし・・・」


つれな過ぎ。


「ええっ。
キスしたいな・・・」


結局、俺がしたいだけやん。


「忠義、もう、そろそろ下に戻ろ?」


立ち上がって、俺の腕を引っ張ってくる。


「嫌や。
キスしてくれたら行く」


見上げて、お願いしてみる。


ほんまは好きとも、言うて欲しいねんけど。


「もう・・・
わがまま」


膨れてるけど、キスはしてくれるみたい。


ベッドに座ったまんまの俺に、
いつもとは反対にAが、
ゆっくりかがんでくれる。


ふわ、って。


一瞬、唇が重なった瞬間。


「うわっ。うわうわうわあ。
キスしとったあ!
ちゅうが、ちゅうした。
うわうわうわ」


なんでここに、あっきいが?


「そうかそうか。
淳人、えらいところ、
見てもうたな」

すぐ後ろから、信ちゃんの声もしてる。


嘘やん。

ディズニーは?


Aは突然現れた小学生男子と、
見知らぬ関西のおっちゃんに、
驚き過ぎて、固まってもうた。


「あっきい、ディズニー行ったんちゃうん?」


「やっぱ、途中で帰って来てん。
ちゅうに会いたかってんもん」


言うて、だだって部屋の中に入って来て、
俺の膝の上に乗っかってくる。


可愛ええなあ。


「ちゅう、このお姉ちゃんと結婚したん?
赤ちゃん来る?
男子がええな。
遊べるから」


あっきいがいきなしそんなん聞いてくるから。


Aはもうさっきからあたふた。


めっちゃ照れてもうてる。


「まだ赤ちゃんはこおへんな。
でもそのうちに結婚はするで?」


あっきいに答えた後。


「彼女のA。
えっとこっちは姉ちゃんの旦那さんで・・・」


Aに信ちゃん、紹介しようと思ったら。


「村上信五です。
どうも初めまして。
verteの大阪支社を任されてます」


親戚の挨拶やのに、
いきなり名刺出してくるねん。


「あの、名刺、
階下にあって・・・
AAです。
よろしくお願いします」

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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2017年11月8日 16時

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