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大丈夫かな。
こういうとこも可愛ええねんけどな。
「Aちゃんやった？
そんな緊張するような家ちゃうから。
気楽にね」
姉ちゃんがAに言うてくれた。
「ありがとうございます。
あのこれ・・・
さっき潰れちゃったかもしれませんけど」
お母さんに、ケーキの箱を差し出してる。
「ここのケーキ、並ぶよね。
ありがとう」
お母さん、優しいから、
大丈夫なはず。
この感じやと、
二人とも、Aのこと、
気に入ってくれてる気がする。
Aの緊張もはよ解けるとええな。
お父さんも１３時頃には帰って来て、
和やかにご飯会が始まった。
A、普段は何にも口にせえへんのに、
今日は、
「おいしいです。
すごいお料理・・・」
お母さんの家庭料理、全部たいらげてる。
俺のリクエストで、
肉じゃがとポテサラ、
それに蟹クリームコロッケ、
肉のたたきに生姜焼きまで。
ほんま、盛りだくさん。
大丈夫なん？
めっちゃ無理してんちゃう？
俺がハラハラしてまうわ。
「そう？
忠義が彼女連れてくるなんて。
初めてだから、
嬉しくなっちゃって。
作り過ぎたと思ってたけど、
良かったあ。
若いからお腹も減るよね」
お母さんはめっちゃはしゃいでる。
彼女連れてくるんは、
別に、
初めてちゃうけど？
高校とか大学の頃は、
あんまお金もないしさ、
ようその時の彼女連れて来て、
実家で過ごしてたのに。
お母さんて、やっぱ優しいな。
A、それ聞いて、
ちょっとほっぺた緩んでるもん。
姉ちゃんは、
さっきから根掘り葉掘り、
いろいろ聞いててさ。
「どっちから好きになったん？
付き合うようになったきっかけは？」
そんな事まで聞くから。
むせそうになるわ。
やめて欲しいねんけど。
「えっと、最初は、
大倉店長、忠義さんが・・・」
丸山さんとのデート現場にいきなり現れて、
キスしたとか、勢いで好きて告白したとか言うてまう？
あかんやろ、それ。
俺、恥ずかしいて死ぬ。
「ちゃうねんて。
自然にやん。
一緒に働いてるうちに。
な？」
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2017年11月8日 16時
