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振り返ったら、すぐ近くで目が合って。


大倉店長の綺麗な澄んだ目が、
あんまりにもアップでそこにある。

ドキドキして、胸が苦しい。


大倉店長って、その時によって、
少し顔の印象が違う。


たまに外国の俳優さんみたいだったり、
反対に純和風な男前に見える時もある。


不思議なんだ・・・


今は・・・


近過ぎて、分かんないや。


そんな事、考えてたら、

不意打ちにちゅってキスされた。


「ダメだよ。
また夏子先輩、戻って来るかも。
それに・・・」


たまに亜由子先輩が、
大倉店長を訪ねてくる。


相談という名の、誘惑しに。


でも今は平気。


大倉店長は、亜由子先輩の事は、
あんなに美人でも、
ちっとも心動かされてないから。


亜由子先輩は、根本的に自分のタイプとかけ離れてるって言ってた。


大倉店長の価値観では、
素朴な私の勝ちなんだって。


褒められてる気はしないけど、
私が大倉店長のドストライクだって言ってくれたから、いいのいいの。


「大丈夫やって。
誰か来たら、
すぐに離れる」


大倉店長は心臓が鋼で出来てるっぽい。


すぐに、ほっぺや耳たぶにキスしてくる。


「なあ、もうええん?」


急にそう聞いてきて。


私の頬から首にかけて、
手のひらで撫でた。


なんか、やらしい手つき。


「何が?」


生理の事だろうなって、
分かったけど、とぼけちゃう。


こういうとこが、
ツンツンなんだって、
大倉店長にダメだしされるんだけど。


性格だし・・・

なかなか直らない。


「何がって分かるやんか。
今日はもう泊まれる?」


色っぽい、ぞくってするような声で聞いてきて。


うなづきかけた・・・


その時に。


音もなくドアが開いて。

誰か、店に入って来た。


子供特有の、ばたばたした騒がしい感じの歩き方。


大倉店長が、私から離れて。

私も慌てて、ソファから降りた。


立ってたのは、
亜由子先輩んとこの男の子。


この辺りの公団に住んでるから、
たまに階下のエステサロンには、
遊びに来させてるみたいなんだ。


さっきのキス、見てた?

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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2017年11月8日 16時

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