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「章ちゃん、くすぐったいよ」
首をすくめて、
少しだけ振り返ったら、
頬にキスされた。
私のお腹のあたりで、
手をつないで、
ゆらゆらしながら。
「もう全然、元気やねんで。
はよ帰りたい」
甘い声で囁いて、
私の耳たぶに、
また、ちゅってする。
お腹のあたりで繋いでた手はいつの間にか、
徐々に上へ上へと上がってて、
胸の膨らみに近付いてる。
「はあ、きっつ。
もっとめちゃめちゃ、
いちゃつきたい」
ため息交じりの章ちゃんの声が、
やけに色っぽい。
首筋に押し当てられた唇。
繋いでた手は放された代わりに、
章ちゃんの手のひらが、
膨らみを優しく撫でた。
私だって、
もっといちゃいちゃしたいのに、
こんな密着されたら、
苦しくなっちゃうよ。
非日常な空間に刺激されて、
いつもより余計に・・・
ダメダメダメ。
「章ちゃん、ストップ！
病院でこんなことしたら、いけません。
また午後から検査なんでしょ。
寝てなきゃ」
服の上から胸をさわさわいたずらしてる、
その手を捕まえて、
めってする。
本当は嬉しかったんだけど、
そこは内緒。
「つまらんなあ」
ちっ、て、可愛いく舌打ちしてるけど、
素直にベッドに戻ってく。
お利口さんに安静にするのかと思ったら。
「Aちゃんも隣で寝てくれたら、
おとなしく寝るわ」
そんな条件付きらしい。
私も本当はもっとくっついてたい。
自分の中で、理性と本能がせめぎ合って、
あえなく、理性は敗北。
「しょうがないなあ。
お昼ご飯までは中島さん来ないよね？」
なんて言いつつ、
スニーカー脱いで、
章ちゃんの隣へ。
「すっごくいけない事してるね。
私史上最高の悪いことだ」
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2018年9月10日 10時
