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そこからまた沈黙。
何かされてない？
どうしよう。
飛び込んで行って邪魔したいけど・・・
さっきの、中島さんの真剣さに、
ひるんでしまう。
ドア越しでも、本気なの、伝わって来たから・・・
「えっ、・・・ごめん。
それは出来ひんわ。
彼女、傷付けるから」
章ちゃんが驚いてるのが、
ドア越しでも伝わってきて。
キスでもされそうになったのかな、って・・・
「・・・ほんまにごめん」
もう一度、章ちゃんの声がして、
その後。
ドアが急に開いて、
中島さんが飛び出して来た。
涙で滲んだ目で私を睨みつけて、
駆け出して行く。
なんか、力抜けちゃって・・・
ふうっておっきなため息が漏れた。
章ちゃんが、ドアから顔をのぞかせて、
「Aちゃん、聞いてたん？」
少し、バツが悪そうに聞く。
「聞こえちゃった。
章ちゃん・・・」
章ちゃんの事、軽く押しながら、
中に入って、ドアを閉める。
「何にもされてない？
キスされたり、
抱きつかれたり」
「心配性やなあ。
なんもされてへんって。
避けたし、未遂やから。
Aちゃんが傷付くことは、
二度とせえへんて、胸に誓ったから」
「うん・・・
でもされそうになったんだよね？」
「うんまあ。
ちゃんと避けたからな？」
「・・・」
未遂でも、
中島さんの顔が、
すごく至近距離に来たのかもって思うと、
やだ。
あの子、小動物系女子で可愛い。
結局、何歳なのかとか、
何にも分かんなかったけど。
顔、近付けて、
比べられたら嫌だなあって。
なんとなく、背中向けちゃってた。
そしたら、
肩掴まれて、
くるって、章ちゃんの方に回されて。
「Aも・・・
もう他の男の車乗ったり、
抱きしめられたらあかんで？」
なぜか、急に私が怒られることに。
「あれは不可抗力で・・・
何もないから」
「マルに聞いた。
Aちゃん、最初から最後まで、
全然ブレずに、章ちゃんだけ好きやで、って」
言い切ってから照れたのか、
章ちゃん、ちょっと赤くなってる。
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2018年9月10日 10時
