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私をちらっと見た、
章ちゃんの目がうるうるしてる気がする。
申し訳ない気持ちでいっぱい。
「お腹いっぱいから、
ごちしょうさまする。
ショータと遊んでい？」
隼人がお姉ちゃんに聞いてる。
「でも・・・
安田さん、ご迷惑なんじゃ・・・」
遠慮したお姉ちゃんに、
「いえ。
全然、大歓迎です。
隼人、何して遊ぼっか？」
章ちゃん、にこって笑って答えた。
「ショータも、隼人と遊びたいって。
何する？
じいじんちの屋根裏のお部屋、お化け出るよ。
見に行く？」
「お化け？
怖いけど気になるなあ」
「隼人、屋根裏はダメよ。
本当にお化け出るからね。
中庭で遊びなさい」
章ちゃんに、
物置状態の屋根裏に行かせたくないの、
ありありなお母さんが、
隼人に言ってる。
「分かったあ。
ショータ、何色のミラクルレンジャーがいい？
隼人、レッド」
「んー、じゃあ。
ブルーかな」
章ちゃんが答えた。
てことは、悪者誰？
隼人が目を輝かせて、
私を見た。
やっぱり？
私しかいないか。
「Aちゃん、悪魔族の手下ね」
しかも、手下。
「隼人、それって、男なんじゃ・・・」
「細かいことはええやん。
なりきってやったら。
な？隼人？」
章ちゃんが笑い堪えながら、
意地悪言ってくる。
「うん！
敵が来る。
ブルー、早くあっちに」
レッドレンジャーになりきってる隼人が、
小さな箱庭になってるデッキの向こう側に、
章ちゃんの手を引いて行ってしまった。
お姉ちゃんが、
「ごめんね？
今、ハマってるのよ。
もうすぐ３歳だから、
強くなるんだって。
ちょっと付き合ってやって？」
片手で拝んできた。
お母さんは、
洗い物しに、
キッチンにいる。
「分かった。
戦うから、
お姉ちゃんからも、
結婚の話、賛成してもらえるよう、
お母さんに話してくれない？」
「高い出演料だなあ。
分かった。
でも安田さん、すごい優しい人なのにね。
おまけにアイドルばりに可愛いし。
自分より年上だとは思わなかったもん。
お母さん、何が嫌なのか、
よく分かんないわ」
お姉ちゃんが首をひねった時に、
「あっ、悪魔族の手下だあ！」
隼人が私を呼んできた。
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2018年9月10日 10時
