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またまた中島さんが入って来た。
挑戦的な目で、私を見てる。
「ちゃんとお食事されてましたね。
良かったです。
あの、ご家族の方でしょうか？
ご家族でないなら、
面会時間、もう終わってますので、
お帰り下さい。
患者さんが疲れてしまいますので」
「えっと・・・」
口ごもった時に。
「もうすぐ家族になる予定の人です」
章ちゃんがはっきり言ってくれた。
少し衝撃受けてる感じの中島さんが、
「もうすぐ？」
意味、分かったはずなのに、
そう聞き返した。
「婚約者です」
章ちゃん、
言っちゃってから急に照れたのか、
てへって笑って、
「なっ？」
って、首かしげて私に同意を求めてくる。
はあ。可愛い。
中島さん、絶句してる。
章ちゃんのこと、そんなに気に入ってるのかな。
あっ、章ちゃんのかかりつけの病院だから、
初対面じゃないんだ、って、
やっと気付いた、私って間抜けだ。
もしや、過去に何かあったとか？
むくむく無限の妄想が広がり始める。
「けど、Aはもう帰り？
遅なると、運転危ないし」
章ちゃんの体調があんまり悪そうだから、
会社の車で送って来ちゃったんだ。
真夜中の運転は確かに怖いけど・・・
帰るの、やだな。
せっかく仲直りしたのに、
もっとそばにいたい。
明日、仕事休みだし、
ここに泊まるつもりでいたのに・・・
しゅんてしてたら、
「な？言うこと聞き？」
中島さんいるのに、
二人きりの時みたいな甘い声で、
さとされてしまった。
「ゆっくり休んで頂きたいので、
早めにお帰り下さい」
中島さんに強く言われて、
章ちゃんのために、
そうした方がいいかな、って、
反省した。
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2018年9月10日 10時
