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二次会は、渋谷さんのお店へ流れて。
今度は章ちゃんも神山くんと一緒にダンスしてくれた。
何でも出来ちゃって、
もう、その度に惚れ直さなきゃいけないから、
大変だ。
踊り終わって、
神山くんとハグしてる章ちゃんを、
バカみたいにぽかんと見つめてる。
あっ。
ぼんやりしてないで、
動画でも撮れば良かった。
後悔した時には時すでに遅し。
はあ。ショック。
こんな機会、滅多とないのに・・・
落ち込んでる私の隣に、
いつのまにか丸山先輩が立ってて、
「Aちゃん、どうぞ。
ストロベリーフィズ」
カクテルグラスを、
私に差し出してくれる。
「頂きます」
甘くていい香り。
渋谷さんのカクテルは、全部美味しい。
幸せ感じてたら、
「今日のAちゃん、格別に綺麗やなあ」
丸山先輩が急にそんなこと言うから、
びっくりしてむせちゃった。
章ちゃん、今日、迎えに来てくれた時、
何にも言ってくれなかった。
いつもは新しい洋服着たら、
必ずと言っていいほど、
似合うとか、可愛いって、
言ってくれるのにな。
まあ、ちょっと時間遅れそうで、
慌ててたし、
すぐに神山くんも乗って来て、
ばたばたもしてたんだけど。
そしたら、愛理ちゃんが着物で現れて、
あんまりの艶やかな可愛いさに、
私、ちょっと気後れしちゃった。
おまけに麻美さんのウェディングドレス姿は、
眩しいぐらいに綺麗だったし・・・
なんで、
紺色なんて地味な色のワンピにしちゃったんだろ。
選んだ時は、
大人っぽくていいかな、って、
直感で思ったんだけど・・・
ちょっと今日は、
自分に自信ない。
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2018年9月10日 10時
