社長がお呼びです。６ (ページ10)

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甘えた目で、訴えてくる。

なんて可愛いんだ。

「いいよ。
はい、あーんして」

レアチーズケーキの最後のかけらは、
章ちゃんのおっきな口の中に消えた。

つい、その色っぽい唇を、
食い入るように見つめてて・・・

章ちゃんが、照れた顔して笑う。

「そんな見られたら、
恥ずかしいわ」

「ごめん、ね・・・」

言ってる途中で、
唇はキスで塞がれた。

少し触れて離れて、
可愛くて甘ったるいキス。

夢見心地で、
プレゼント渡さなきゃって思うのに、
離れがたい。

ずっと章ちゃんに、
こんな風に強く求められていたくなってる。

音楽とともに、
お風呂が沸きましたって、
音声も聞こえてきて、

やっとで離れたけど、

章ちゃんの目は苦しげで・・・

私の洋服に手をかけながら、

「先に、・・・ええ？
も、限界」

押し出された声に、
勝手にうなづいてた。

私ももう・・・

早くひとつになりたい。

プレゼントは、後からにしよう、かな・・・

お風呂から出たら、
章ちゃん、
珍しく、
私より先に眠っちゃってた。

お父さんに会って、疲れたんだと思う。

あんまりにも可愛い寝顔に、
うっとりしちゃう。

「いい夢見てね」

ほっぺにキスしたら、
章ちゃん、くすぐったそうにして、
ふふって笑った。

「可愛いぃ。
可愛い過ぎ」

さっきまでの、あの男っぽさが嘘みたい。

思い出して、一人できゃってなって、
赤面。

カッコ良かったなあ。

大好き過ぎる。

プレゼント、渡せてない。

明日の朝、絶対に渡そっと。

章ちゃん、どんな顔するかなあ。