１２１ ページ26
「俺、会社に車取ってくるから、
Aちゃんは用意しとき。
下に着いたら、
電話するから降りて来て」
ぱぱっと着替えた章ちゃんが、
私にもＴシャツ被せてくれながら言う。
「私も一緒に行くよ？」
腕を袖に通しながら、聞いてみたけど。
「外、めっちゃ暑いから。
熱中症なってまうわ。
部屋で待っときなさい？」
よしよしってされて、
あんまりの優しさにキュンなんてもんじゃなかった。
「章ちゃんも暑いのに」
「すぐそこやんか。
大丈夫や」
笑って答えて、行っちゃった。
迎えに来てくれた章ちゃんが連れて来てくれたのは、岡山の倉敷。
大原美術館を出た後は、
倉敷川沿をお散歩。
風情ある街並みを、
章ちゃんと眺めてるなんて、
贅沢な時間。
「毎日、あちくて、
夕方からしか出かけられへんなあ」
章ちゃんが苦笑いしてる。
見つけた雰囲気あるカフェで、
フルーツいっぱいのパフェを半分こ。
「桃、めっちゃ美味しいな」
章ちゃんが嬉しそうに食べてて、
その顔が女の子より可愛い。
章ちゃんの方が天使ちゃんみたいだなあ。
なんて考えてたら。
「桃って可愛いな。
真っ白にほんのりピンクで。
まるでAちゃんの、」
そこまでで止めて、
私のこと、ちょいちょいって呼ぶ。
章ちゃんの方に耳を寄せたら。
「お尻みたいやな」
耳元に囁かれたその言葉に、目が点に。
「章ちゃん！
またそんなこと言って！
変態」
「しっ。
Aちゃん、周りの人に聞かれる」
なんで私が注意される羽目に。
章ちゃんは、
なんでか、
私のこのビッグなお尻が大好きみたいだ。
よく、さわさわしてくる。
胸もだけど・・・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 658人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fool x他1人 | 作成日時：2018年7月18日 11時
