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「じゃあ、何かお願い事ある時に、
呼ぼっと」
「どんなお願い事されんねやろ。
楽しみやなあ」
「楽しみなの?
怖くないの?」
「Aちゃんの願い事なんて。
きっとお安い御用やもん」
「そんなことないかもよ?」
「いや、そんなことあるって」
ただ、いちゃいちゃしてるような、
やりとりしながら、
二人でまた歩き出す。
南京錠の言い伝えは、
きっと真実。
そんな気がするんだ・・・
私の部屋に帰ったら、
章ちゃんは、疲れてたのか、
「今日の夜も期待しとく」
なんて今朝は言ってたのに、
すぐに眠っちゃった。
可愛い寝顔に見とれちゃう。
私の前でこんなに、
心を許してくれてるんだなあって、
思わず、
むふふってにやけてきた。
寝てるのいいことに、
ほっぺにおでこ、
高い鼻のてっぺんに、耳たぶ。
それから、唇にも。
いーっぱい、キスしちゃった。
いい夢、見られそうだなぁ。
翌朝。
目が覚めて、顔、洗ってたら、
隣に来て。
「昨日、俺、先に眠ってもうた?」
すっごく残念そうに聞いてくる。
「はい、あ、うん。
シャワー浴びて出てきたら、
社、章ちゃん、もう寝てたの」
「そっか。
起こしてくれたら良かったのに」
すっごく残念そうに言って、
私の隣で歯ブラシに歯磨き粉つけてる。
「でもすごく気持ちよさそうに寝てたよ?」
「うん。
めっちゃええ夢見ててんなあ。
可愛い天使ちゃんが空から舞い降りて来て、
俺にいっぱいちゅうしてくれる夢。
最高やったわ」
「可愛い天使ちゃん?」
「うん、めっちゃ可愛い赤ちゃんやった」
「ふーん。
そんな夢見たんだ」
自然に、笑えてきちゃう。
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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2018年7月18日 11時