社長がお呼びです。３ (ページ13)

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そんなストレートに言われちゃうなんて。

でも、頑張って良かった。

安田社長も、かっこいいなあ。

今日は商談帰りのせいか、スーツ。

ネクタイは、社長らしくて、
派手派手で可愛い柄。

エンジンかけて出発。

運転してる横顔に、
もう視線釘付け。

「Aちゃん、お寿司好き？
今日の夕飯、お寿司でええ？」

「はい。好きです。
家族で毎月のように回転寿司行ってました」

「そっか。
なら良かった。
実はもう予約してもうてるねん」

「予約してくれたんですか？」

「うん。
ようお客さんと行く店やねんけど。
めっちゃ美味しいから、
いっぺんAちゃんを連れて行きたかってん」

そんな風に言われて、
ときめかない女いるだろうか。

「嬉しいです」

「俺も。
色々、連れて行きたいとこあるねん。
で、その店では・・・」

安田社長がそこで照れくさそうに、
ちょっと黙り込む。

「何ですか？」

「社長って呼ぶん禁止な」

「でも、無意識に呼んじゃいそうです・・・」

「だんだん、慣れてくとええな。
章大さんて言いにくかったら、
章ちゃんでええで。
たまには章大さんて呼んで欲しいけど」

「章ちゃん？！」

思わずおうむ返ししちゃった。

丸山先輩はそう呼んでるけど・・・

「社長は、年上だし社長だし。
章ちゃんは・・・」

「ええやん。
一回、呼んでみてえや」

めちゃくちゃ照れるし、
何気にすっごい勇気がいる。

「しょ、章ちゃん・・・？」

ちらっと、運転してる社長を見たら・・・

「うわあ。
めっさ可愛い。
なんかにやけるわ」

ハンドル握りながら、にこにこしてる。

「社、・・・章ちゃんの方が可愛い」