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「…女」
『ん？どしたの吉良くん』
「……」
ベンチでドリンクとタオルを渡されるのを待っているとヒロトから声をかけられた。
黙られるとこっちも何を話せばいいのか分かんないんだけど。
目の前にはヒロトが視線を逸らしながらも、何か言いたいみたいだ。
「…あ、ありがとよ」
『え、何が？』
「さっきのだよ！！さっきの！！」
『さっき？？…あぁ、吉良くんを庇ったこと？』
ヒロトは静かに頷く。
まるで怒られた子犬のような姿に思わずウッと呻き声をあげてしまうが、なんとか持ちこたえる。
『いーよいーよ！！吉良くんに怪我がないならそれで』
「…ヒロト」
『ん？』
「吉良って呼ばれんの鬱陶しいんだよ！！…ヒロトって呼べ」
あ、あれ？可笑しいなあ。私の予想では子分になれとか庶民の割にはよくやったー的なこと言われるんだと思ってたんだけど。
デレ期ですか…？！大変有難いですけどねッ！！？
可愛いと言いそうになる口をなんとか必死に別の言葉に切替える。
『ひ、ヒロトくん…？』
「ヒロト」
『流石に呼び捨ては…』
「呼べ！！」
『わ、分かった！！分かったから！！離れて近い！！！』
『……ヒロト』
満足したのか、私が呼ぶと彼は何も言わずどこか行く。
え、えー……呼ばせておいてそれ？？反応もっと楽しませてくれよ。
「佐藤」
『！…鬼道さん。』
「見事な活躍だった。お前の観察眼はやはり優れているな」
『いやいや！！偶然ですよ本当に！！』
「まあ、そう謙遜するな。次も期待しているぞ」
『期待しないでくださいよ……』
なんて虚しい声も届くはずもなく、彼は円堂のところへ向かう。
そして、私はつくしちゃんの元へ向かい、ドリンクとタオルを受け取って、一息ついた。
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サーナイト - 野坂ー！いよいよ出番！楽しみすぎるー！ (2020年6月7日 17時) (
レス) id: 5955d179f7 (このIDを非表示/違反報告)
Tena_unknown(プロフ) - ルルさん» コメントありがとうございます！マイペース更新ですが、それでも応援してくださると嬉しいです。 (2020年6月4日 2時) (レス) id: 42a710b782 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - 凄く面白いです！続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2020年6月3日 9時) (レス) id: 221a90b765 (このIDを非表示/違反報告)
のりたま(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2019年3月6日 0時) (レス) id: dfae553a09 (このIDを非表示/違反報告)
『 』 - ひょっとして作者様はﾉｰｹﾞｰﾑ・ﾉｰﾗｲﾌ好きなんですか！？俺も大好きなんです！応援してます！ (2018年12月25日 17時) (レス) id: ec43b210b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tena_ | 作成日時：2018年11月19日 17時
