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05. ページ5

〆.



「そんなこと言われても……」



さすが顔面偏差値が高いだけあって、何をしてても絵になる。



「よくわかんないこと色々書いてたけど、私のそういうのに100万も価値があるわけないよね?」



だから受け取れない。



そういうつもりで、もう一度封筒ごと藤井くんに押し付けた。



「………本気で言うてるん」



「え?」



「ほんまは100万どころちゃう。やのに、そんな価値ないって言うん」



「そりゃまあ……」



藤井くんは不機嫌な顔になり、私の手を握る。



「とにかく、受け取って。俺は100万の価値があると思って渡してんから」



「だからね?思ってくれるのは嬉しいんだけど、実際渡されても……」



「Aちゃん!!」



藤井くんをなんとか説得しようとしていると、従業員専用出入口から望くんが出てきた。



「………誰、そいつ」



望くんが睨みをきかす。



「別に」



「っ、」



その瞬間、藤井くんの唇が頬に触れた。



「こーいうことする間柄のやつです」



堂々と嘘つくなぁ、この人。



「Aちゃん!!彼氏なん!?彼氏おるから俺の誘い乗らんかったん!?」



涙目な望くんに、違う違うと弁解する。



藤井くんと私が付き合ってる、なんて勘違いを望くんがしてしまうことは、全ての人に不利益だ。



「とにかく、それあげるから」



「あっ、藤井くん、」



封筒を私の開いたままのカバンに放り込み、藤井くんは私の腕を掴んだまま、近くにあった車に乗り込む。



「Aちゃん!!」



「ごめん、望くん!また明日ね!」



藤井くんが有無を言わさず車を発進させるから、とりあえず挨拶だけしておいた。



〆.

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設定タグ:ジャニーズWEST , 藤井流星 , 小瀧望   
作品ジャンル:ラブコメ
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まっすー&凛ちゃん推し(プロフ) - 起承転結がちゃんと出来ていて読み応えのある面白い話でした!! (2019年1月12日 20時) (レス) id: 18b4be28d7 (このIDを非表示/違反報告)
はゆな(プロフ) - ###さん» ふおお……ありがとうございます(*´∀`)だいたいお話を思いついてから「誰で書こうかな?」と決めているのですが、思いつく作品が全部流星さんにぴったり……。流星さんの魅力のおかげで作品が成り立ってると思ってます(笑)番外編は書く時間があれば……って感じですね (2019年1月4日 19時) (レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)
はゆな(プロフ) - ちょぽんさん» わあ、ありがとうございます!タイトルと設定で勝負してるとこありますけどね……(笑)新年一発目なのでお金の話書いとけば金運上がるのでは!?と思って書いたやつですけど…(´ー`)あ、よければおすすめの小説や作者さんを教えていただけませんか? (2019年1月4日 19時) (レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)
はゆな(プロフ) - カフェオレさん» あけましておめでとうございます(*´v`)そのお言葉が私へのお年玉です……(涙)番外編は全然考えてなかったです……が、確かにこれは続きが気になりますよね。ちょっと検討してみようと思います♪ (2019年1月4日 19時) (レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)
はゆな(プロフ) - きのこ星人さん» ありがとうございます(´;ω;`)テーマが意味不明でしたが、無事キュンキュンしていただけたようで何よりです。自分からしたらキスできるわお金もらえるわで幸せなんですけどね……今後も面白いお話生み出せるように頑張りますね! (2019年1月4日 19時) (レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はゆな | 作成日時:2018年12月31日 18時

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