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〆．
目が覚めると、知らない部屋にいた。
そして隣に男の人が寝ていた。
自分は服を着ていなかった。
「…………………嘘、」
信じたくはないけど、そういうこと、なんだろう。
自分の貞操観念の緩さに絶望しつつも、
やはりお酒の力は恐ろしいと体を震わせた。
「………ん、起きたぁ……？」
突然聞こえた低くてふにゃふにゃの声に、反射的に振り向く。
「あ、あの………」
知らない人じゃない。
寧ろほぼ毎日顔を合わせている。
だから困るんだ。
「ふ、藤井くん。もしかして私たち……」
「あー、A可愛かったで」
恐る恐る聞いてみたのに、あっけらかんと感想を述べる。
そうやって笑う彼も、何も身にまとっていないらしい。
「え、えっと……ごめんね、何も覚えてないんだけど、」
「えー。俺は全部覚えてんのに。Aの弱いとこいじめたら、流星くんやだ……って可愛ええ声で言うて」
藤井くんの言葉に、顔が一気に熱を帯びた。
どうしたらいいのかと困っていると、あることに気付く。
「っ、い、今何時！？」
「んふ、9時やってぇ」
藤井くんが指さした室内のデジタル時計は、9時過ぎを示していた。
「っ、バイト！！」
ベッドから飛び出して急いで服を着ていると、真後ろに気配を感じる。
「ええ………行ってまうん？」
「バイト10時からなの、えと……昨晩のことは、なかったことにして！じゃ！」
「あ、」
荷物だけパパっと手に取り、部屋を出る。
建物の外に出て、ようやく自分のいたところがどんな場所かを知った。
「ラブ……ホテル………？」
まさか。
自分には一生縁のない場所だと思っていたのに、
二十歳になった瞬間来ることになるとは……。
〆．
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まっすー＆凛ちゃん推し(プロフ) - 起承転結がちゃんと出来ていて読み応えのある面白い話でした！！ (2019年1月12日 20時) (
レス) id: 18b4be28d7 (このIDを非表示/違反報告)
はゆな(プロフ) - ###さん» ふおお……ありがとうございます(*´∀｀)だいたいお話を思いついてから「誰で書こうかな？」と決めているのですが、思いつく作品が全部流星さんにぴったり……。流星さんの魅力のおかげで作品が成り立ってると思ってます(笑)番外編は書く時間があれば……って感じですね (2019年1月4日 19時) (レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)
はゆな(プロフ) - ちょぽんさん» わあ、ありがとうございます！タイトルと設定で勝負してるとこありますけどね……(笑)新年一発目なのでお金の話書いとけば金運上がるのでは！？と思って書いたやつですけど…(´ｰ｀)あ、よければおすすめの小説や作者さんを教えていただけませんか？ (2019年1月4日 19時) (レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)
はゆな(プロフ) - カフェオレさん» あけましておめでとうございます(＊´ｖ｀)そのお言葉が私へのお年玉です……(涙)番外編は全然考えてなかったです……が、確かにこれは続きが気になりますよね。ちょっと検討してみようと思います♪ (2019年1月4日 19時) (レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)
はゆな(プロフ) - きのこ星人さん» ありがとうございます(´；ω；｀)テーマが意味不明でしたが、無事キュンキュンしていただけたようで何よりです。自分からしたらキスできるわお金もらえるわで幸せなんですけどね……今後も面白いお話生み出せるように頑張りますね！ (2019年1月4日 19時) (レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2018年12月31日 18時
