21st temptation【刺】 ページ21
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まあ、5分で目を覚ます訳もなく朝を迎える。
不可抗力とはいえ、
｢(想像よりも、本物を経験したい……)｣
疚しさに溢れた気持ちばかりが増えていく。
映像や感覚を鮮明に覚えているだけに、起きなければよかったと思う自分がいる。
｢……セーフ、だよな？｣
妙に嫌な予感がしてゴソゴソと下着の中を確認したが、寝てる間に精を吐き出してはいなかったようで胸を撫で下ろす。
カーテンの隙間からは朝日が差し込み、遠くから飯田と緑谷の話し声が聞こえた。
｢寝てる、よな｣
いつの間にか開いてしまった隙間を再び埋めるように、長い睫毛を伏せて眠るAに跨る。
｢かわいい｣
ありきたりな言葉でしか表現出来ないのが悔やまれるが、本当に可愛いのだ。薔薇色に染まる頬、艶が美しい髪……あぁ、本当に天使だ。
｢もっと触れて、いいか？｣
返事を待たずに口づけを深くすると、Aの体がぴくりと揺れた。
｢んっ……んぅ、んん……？｣
｢このままでいい、から｣
ぼんやりと意識を取り戻すAは
｢おはよぉ、とどろきくん｣
｢(また主導権を握られた……！)｣
それも一瞬で。
Aが柔らかに語りかけると瞼にキスして轟の頭を撫で、両頬を優しく添えながら角度を変えて何度も口付けた。
｢っは、ぁっ……｣
｢ん〜そろそろ起きなきゃね｣
体を起こしてベッドに座り、伸びをしたA。
あぁ嫌だ！もう独り占めの時間が終わってしまうのか。Aの瞳には自分だけを写して欲しいのに。
｢とどろきくん、お水飲む？……っわ｣
｢名前で呼んでくれ｣
｢あはは、昨日の私みたい｣
｢俺は離さないぞ｣
後ろから力強くAを抱きしめ、首筋に顔をうずめた轟は軽く唇を落とす。
チュウッと強く吸い付いて付けたキスマークは爆豪への……否、Aに想いを寄せる全員に対しての威嚇の意志を込めた。
｢ふふっ……とどろきくん、くすぐったいよ、ギブギブ｣
Aの健康的ながらも透き通った肌にぽっちり赤い花びらが落ちる。
｢焦凍って呼んでくれたら、な｣
｢分かってないねぇ、とどろきくん｣
Aは名残惜しそうに、ぺろぺろと肌を舐めながら不服そうな声を出す轟の右手を取った。
そして意味有り気に笑い、徐ろに薬指を咥えながら答える。
｢名前で呼ぶのは“とっておき”の時間まで、お預けだよ♡｣
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いぎえええ - あ、神作品発見好きですっっっっ！ (12月21日 19時) (
レス) @page22 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
はっぴぃ - いやー!!!夢主ちゃんえろっち過ぎません!?!?(褒め言葉) (5月29日 23時) (レス) @page22 id: 057b0a6fab (このIDを非表示/違反報告)
たま - 毎日の楽しみにしてます✨いい感じにドキドキして面白いです！！ (2023年2月15日 21時) (レス) id: 4d751a3a6e (このIDを非表示/違反報告)
amo(プロフ) - くっころバクゴーありがとうございます。かなり年頃男子の気持ちの表現が上手くてスゴいなって思います。面白い、センスに満ち溢れてる作品、楽しませて貰ってます (2023年2月6日 13時) (レス) @page11 id: 451f22a787 (このIDを非表示/違反報告)
レモの仮眠室 - 何でだろ、散々擦られたネタなのに見たことない (2023年2月4日 19時) (レス) id: 7d0fba99d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あづま | 作成日時：2023年2月4日 0時
