20th temptation【液】 ページ20
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｢A……、Aッ｣
｢あは。ほんと可愛いね♡｣
瞳孔がハート形に変わってしまうような気分だ。
額を撫でられ、心地良さに目を閉じると宙に浮いた感覚がして息を呑む。
｢んっ、ぁ……うっ｣
｢はいは〜い、お引越し完了ー｣
床よりも遥かに柔らかいベッドに体を預けられた轟は思わずよろけ、Aの腕を引っ張ると思いもよらずに唇が重なり合い、トクトクとAの鼓動を感じる。
｢ん、んうっ、ふっ……あれ。轟くんも案外、大胆なんだね｣
｢(轟くん、も……？)｣
誰だ、だれだ、俺よりも先にAを独り占めしたのは！
纏まらない思考で数十秒悩んだ挙句、思い浮かぶ顔は爆豪だった。
｢っ、おれ……だけ、見ろッ｣
｢うん。焦凍くんのことしか見えてないよ♡｣
あぁ、恋情は恐ろしいな。
サキュバスの禁欲明けなんて、余計に敵うはずが無い。
｢んぁ、ふ……ふっ♡｣
熱い手足、なめらかな四肢、予測不可能な動きを知ってしまった今、自分の知識ではどうにも対抗出来ないが。
｢あ……っつい、熱い。なんでこんな、に……｣
｢すごいね。焦凍くんの生気、どんどん温度が上がってる｣
｢おれだっ……て！｣
もう何がどう気持ちいいのか分からない。
優しく撫でられる頭も、いやらしく絡まる舌も、そっと触れられた胸板から感じるAの指先の動きすら気持ち良いのだ。
｢わっ……んんっ｣
Aの体がびくっと震え、艶やかに濡れた瞳が熱色に染まった。
｢んむ、んっ……うぁっ、しょうとくん♡｣
噛み付くように口付けると、雷を撃たれたような衝撃に全身が震えた。Aの生気がドロリと逆流し、今までに無い熱量で轟の理性を炙り始める。
｢ちょっ、焦凍くん肺活量の鬼……｣
｢まあな｣
勝ち誇っている場合ではないが、それでもAに一矢報いたかった。
｢個性名さ、半冷半燃
肩で息をするAの額には玉の汗が浮かび、口の端の涎を拭う。
｢……ふー。だいぶ、おなかいっぱいになってきた｣
｢そうか｣
一体何時間、体を寄せ合っていたのだろう？
とっくに慣れた暗闇の中、時計を見るのは無粋だと思うから見なかった。
｢このまま寝ちゃおうかあ、しょうとくん｣
｢……えっ｣
起き上がろうとした所で抱き寄せられ、Aの胸に包み込まれる。顔から火が出そうだ。
｢ちょ、さすがにそれは……！｣
｢んぅー……｣
間の抜けた返事に轟は「5分だけ」と目を閉じた。
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いぎえええ - あ、神作品発見好きですっっっっ！ (12月21日 19時) (
レス) @page22 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
はっぴぃ - いやー!!!夢主ちゃんえろっち過ぎません!?!?(褒め言葉) (5月29日 23時) (レス) @page22 id: 057b0a6fab (このIDを非表示/違反報告)
たま - 毎日の楽しみにしてます✨いい感じにドキドキして面白いです！！ (2023年2月15日 21時) (レス) id: 4d751a3a6e (このIDを非表示/違反報告)
amo(プロフ) - くっころバクゴーありがとうございます。かなり年頃男子の気持ちの表現が上手くてスゴいなって思います。面白い、センスに満ち溢れてる作品、楽しませて貰ってます (2023年2月6日 13時) (レス) @page11 id: 451f22a787 (このIDを非表示/違反報告)
レモの仮眠室 - 何でだろ、散々擦られたネタなのに見たことない (2023年2月4日 19時) (レス) id: 7d0fba99d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あづま | 作成日時：2023年2月4日 0時
