喜多川法律事務所は今日もにぎやかです［ＡＲＳ］ (ページ4)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:102,079 hit

・ページ4

＿

潤ｓｉｄｅ

翔さんと一緒に今依頼を受けている刑事事件の現場検証。

今回の逮捕の決め手となった防犯カメラの映像を実際に再現中。

翔さんと調書を確認していると、いつの間にやら近くに女の子？

・・・あれ、

どっかで見たような・・・・・・。

「えっと・・・。どうかしました？」

「ふぇっ！？」

翔さんが声をかけると、びっくりして飛び上っちゃった・・・。

あぁっ！！

「もしかして、A！？
　おれだよ、潤！！覚えてる？」

思い出した！！Aだ。
家が近所で、中学まで一緒だったんだよなぁ。
連絡は取ってたけど、会うのは中学の卒業式以来・・・。

なんつーか、見た目成長してないな、コイツ。

「ぅん。良かった、本物の潤君だぁ～。
　人違いだったらどうしようかと思った。」

「なんだよ、本物って・・・。
　あっ、翔さん。
　この人、俺の幼馴染のAA。
　こいつ、こう見えて弁護士なんですよ。」

隣で翔さんがポカンとしてたから、Aの事を紹介する。

「へぇ、潤の幼馴染か。
　俺は櫻井翔。弁護士です。
　宜しくね、Aさん。」

翔さんがそう言ってAに名刺を渡す。

「あっ、えっと・・・。
　A、Aです。
　スミマセン、名刺頂きます。」

人見知りは相変わらずなのか。

翔さんの名刺を受取りながら真っ赤になっているA。

・・・？

A、名刺出さないのか？

弁護士として働いているって聞いてたから、俺の頭には？が浮かぶ。

だって弁護士なら名刺持ってるだろ？

パラリーガルの俺だって、持ってるのに。

「A、弁護士として
　働いてるんだよな？
　今どこに居るんだ？」

なんとなく気になって、Aに聞いてみた。

「えっと・・・。
　実は今日、事務所を辞めてきたの。」

「はぁ！？！？」

「だから、辞めたのっ！！
　今ニートなのっ！！！」

ニートって・・・。

無職って事だろ？

＿