喜多川法律事務所は今日もにぎやかです［ＡＲＳ］ (ページ25)

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やってみようページ25

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潤ｓｉｄｅ

翌日、

事務所のロビーで検証が始まった。

「これ。こっちのＢカメラ。
　もうちょっと、２度くらい低くして。」

翔さんが塙邸の設計図を見ながら雅紀に指示を出す。

「２度！？それってどの位？」

翔さんの細かい指示に雅紀は戸惑っているが、翔さんは別の場所にも指示を出していく。

パーテーションで区切った空間を、塙邸の門から玄関までと同じ作りにして、カメラを設置しているのだ。

「おぉ～。
　すごいね。何してるの？」

そこに喜多川社長もやってきて、何台も並べてあるモニターを覗き込む。

「殺人事件のあった塙邸の
　防犯カメラの映像を再現している所ですよ」

モニターの調整をしながら、和が答えた。

「へぇ～。面白そうだね。
　私も見学させていただこう。」

「ご自由にどうぞ。」

社長の見学も決まって。

いよいよ検証スタート。

「カメラ、回ったよ～！！」

カメラの録画ボタンを押した雅紀が、画面に向かって合図する。

「このカメラに顔が映らないように
　ゴールすればいいんでしょ？楽勝じゃん！」

緑色のジャンパーと帽子を被った雅紀が、

「相葉、いきまーすっ！！」

と門に見立てたハシゴを乗り越える。

カメラに背を向け、慎重に動いたのに・・・。

「まー君、アウト。
　顔、見えてますよ？
　その動きじゃないですね。」

顔が見えたため、和がすぐにストップをかけた

2回目。

今度は別のカメラに顔が映ってしまう。

「えぇ～・・・
　和ちゃん、本当に映ってんの？」

その後、雅紀が何度かチャレンジするが、全てどこかしらで顔が映る。

「んじゃぁ、次おいらの番～。」

いつの間に居たのか。

リーダーが検証現場に登場した。

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