喜多川法律事務所は今日もにぎやかです［ＡＲＳ］ (ページ22)

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頼もしい仲間ページ22

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翔ｓｉｄｅ

翌朝。

俺とAは赤木運送へと足を運び、従業員に話を聞いた。

「赤木さんが寝ていたのって、
　そのソファーですか？」

Aは事務所の奥にあった黒いソファーを指さした。

「これかぁ～。」

そう言っておもむろに寝転がったA。

小柄なAだとちょうどいいが、大柄な赤木だと、体がはみ出してしまうんじゃないか？

事務所には赤木の子供が描いた絵などが飾ってあって、子煩悩ぶりがうかがえた。

「事件の夜、
　赤木さんがココに居たことを
　証明できる方はいないんですか？」

俺がそう尋ねると、

「残念ですけど、
　８時にはみんな帰宅していまして」

っと男性従業員が答えた。

「赤木さんの様子は
　どうだったんですか？」

Aはいまだにソファーに横になったままでそう尋ねる。

いい加減、起きなさいよ・・・。

「あの日の昼間に
　ｍａｘＶの友永常務がこられて、
　契約打ち切りを告知されたから、
　機嫌は悪かったんです。」

「友永さん、
　契約打ち切り、
　機嫌悪い・・・っと。」

ようやくソファーから起き上がったAは、その言葉をメモしていた。

「これって、
　赤木さんの薬ですか？」

次に見つけたのは赤木のテーブルに置かれたピルケース。

次から次へと、色々なところに目が行く子だな

「そうです。
　高血圧なんで・・・。」

そう答えたのは、妻の陽子。

「これを飲んでいる
　ことを知っているのは？」

「うちの社員は
　全員知っているはずです。」

「そうですか・・・。」

気になった事をどんどん聞いていくAを、俺は頼もしく思った。

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