喜多川法律事務所は今日もにぎやかです［ＡＲＳ］ (ページ12)

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ニノちゃんページ12

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潤ｓｉｄｅ

「そう言えば、ニノは？
　雅紀も見当たらないけど・・・？」

「２人なら、まだ来てないよ？」

俺の質問に、リーダーはあくびをしながら答えてくれた。

まさか遅刻か？

「あの、
　ニノさん？と雅紀さんって？」

「あぁ。この班の残りの２人だよ。
　２人ともパラリーガルで、リーダーの相方。
　ニノの方は潤と同い年だから、
　Aさんとも同い年になるね。
　雅紀は、一つ上かな。
　多分そろそろ来ると思うけど・・・。」

Aの問いに翔さんが答えていると、

「おはようございまーす・・・。」

とスマホを片手に、ニノがブースに現れた。

「おはよーニノ。
　ゲームしながら歩くのは危ないよ？」

「おわっ・・・
　ちょっリーダー！！
　いきなり抱き着くなや！！
　腰に響くでしょうがっ！！」

「ごめんごめん。
　ニノちゃんが今日も可愛かったから。」

「何を朝から気持ち悪い事
　言っているんですか！！
　いい加減放しなさいよ！！」

いつものお決まりのリーダーとニノのやり取りを軽くスルーして・・・。

「おーい、ニノ。
　一旦ゲームはストップ。
　新人が来たから自己紹介して？」

「えっ？
　あぁ、あなたが噂の・・・。」

俺が声をかけると、ようやくAに気づいたニノ。

そして営業用の笑顔で挨拶。

「はじめまして。二宮和也です。
　パラリーガルでこのおじさんの相方です。
　同い年みたいですし、
　これからよろしくお願いします。」

「あなたがニノさんですか？
　AAです。こちらこそ、
　よろしくお願いします。」

ニノのキラースマイルが効かないA。

大抵の女性は、ニノのこの笑顔で落ちるんだけど・・・。

天然A、おそるべし・・・。

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