一から兄妹を始めませんか？【ＡＲＳ】 (ページ3)

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おばさんの所に居た時も、
何度か遊びには来ている本当の我が家。

ココにはお母さん、お父さん、

それともう一人・・・。

「あっ、A～
　おかえりぃ～」

リビングに入った瞬間、
ふわっと体が宙に浮かんだと同時に
抱きしめられる。

「ちょっ、お兄ちゃん！！
　はーなーしーてー！！」

「えぇ～。
　せっかくの再会なのに・・・。
　頑張って今日お休みもらったのに・・・。」

私が腕の中でジタバタと暴れると、仕方ないと
抱き上げていた腕を解放してくれた。

そう。

この家のもう一人。

私の１４歳も年の離れたお兄ちゃん。

国民的アイドル、嵐のリーダー。

大野智。

兄なんです。この人。

本物の、ね。

「智、Aの荷物、
　部屋に運んであげて！！
　Aも、一回お部屋見ておいで？
　必要なものがあったら
　買い物に行くから。」

「はーい。いこ、A。」

お兄ちゃんはそう言うと、
何事も無かったかのように、荷物と私を
抱き上げる。

「ちょっ！！
　だからお兄ちゃん！！
　私もう大人！！」

「大丈夫。
　AはいつまでもAだから。」

「はい！？
　ゴメンわかんない。
　降ろしてよ～！！」

「だって階段危ないでしょ？
　お兄ちゃんにだっこされてなさい。」

お兄ちゃんはどこか嬉しそうに、
私まで抱えたまま２階に上がって行った。

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