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＿
智ｓｉｄｅ
和たちが準決勝まで駒を進めて。
ここまではおいらの想像通り。
試合前、雅紀がちょっと不安になっちゃって
まぁ、雅紀は優しい子だから。
だからおいらは気に入ったんだけど・・・。
早く、あの過去が消え去りますように・・・。
「はぁ〜・・・。
戦わないと、ダメですか？」
闘技場に入ってすぐ、
やる気のなさそうな和にそう言われちゃって。
「えぇ〜・・・。
せっかく和と遊ぶ
チャンスなのに・・・。嫌なの？」
「嫌ですよ！！！」
そんなきっぱり・・・。
おいら、拗ねちゃうよ？
「試合開始っ！！！」
先生の合図と共に、雅紀とAが武器化する
そして嫌でも聞こえてくる声。
「やっぱり。
あいつ、まだ刃がないぜ？」
「ほんとだ・・・。
あれでよくＳクラスに
居座ってるよな・・・。」
「どう考えても、コネだろ？
マイスター様のおかげだろ？」
観客席から飛んでくるヤジ。
鋭い言葉の刃・・・。
雅紀のアビリティーは日本刀。
でも・・・
刃がない。
木刀のように、
刃が無いから切る事が出来ない日本刀。
≪おーちゃ・・・≫
「大丈夫、雅紀。
雅紀は優しい子。
おいらと一緒なら、
ちゃんと強い子にもなれる。でしょ？」
≪でも・・・・・・≫
「おいらが雅紀を支えてあげる。
また、大切な人を
傷つけてしまわないように。
だから、安心して？」
≪・・・・・・わかった・・・。≫
「いくよ？雅紀・・・。」
≪うん！！！≫
おいらが魔力を開放すると、
刀身に水を纏った刃が現れる。
これが雅紀の本当の姿。
消え去りたい。
でも、誰にも消すことのできない過去。
早く、
この呪縛から解き放たれますように。
これ以上、やさしい心を持った雅紀が
傷つきませんように。
おいらは今日もそう願いながら、
雅紀と共に戦場に立つ。
＿
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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あずきいろ
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みーちゃ(プロフ) - 初めまして。とても面白かったです。ワクワクしました。これからも、頑張って下さい。 (2019年6月11日 13時) (
レス) id: a96942639d (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - 結那さん» コメントありがとうございます。このお話、書き溜めしていないものなので…。作者の現実でのお仕事が落ち着くまで、もう暫く待って頂けると嬉しいです。 (2018年4月9日 22時) (レス) id: ea853d511d (このIDを非表示/違反報告)
結那(プロフ) - 面白くて好きです。早く続きが読みたくなりました。更新頑張ってください！ (2018年4月9日 21時) (レス) id: f542a8ceef (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - カノンさん» コメントありがとうございます。今までと違うジャンルの小説ですが、楽しんでいただけたら嬉しいです。 (2018年3月24日 22時) (レス) id: ea853d511d (このIDを非表示/違反報告)
カノン - 私mio さんの小説大好きです！更新楽しみです！頑張ってください超楽しみです！ (2018年3月24日 21時) (レス) id: 23fa94a902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mio
| 作成日時：2018年3月21日 16時
