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山風家3階。
智が向かったのは双子の部屋ではなく智の部屋。
部屋の扉を開けると、予想通り。
Aの姿がそこにあった。
「やっぱりこっちに居た。」
智はそう言って、ベッドに腰かけているAの隣に座る。
昔からそうだった。
めったに喧嘩をしない双子。
それでも時々おこる喧嘩のたびに、Aは智の部屋に逃げ込んでいた。
Aいわく、2番目に落ち着ける場所らしい。
当然1番は雅紀の隣。
すでに涙が零れ落ちそうなAの瞳。
「Aだって、分かってるもんね？
雅紀が心配してあぁ言うんだって。」
「・・・ぅん・・・。」
「雅紀はさ、Aが苦しんでるトコ
たくさん見てきたから。
だから俺ら以上に
Aの事が心配なんだよ？
生まれる前からずっと一緒に居て、
他の兄弟より特別だって思ってるから。
・・・Aは違うの？」
智のこの問いに、Aは涙をこぼし首を横に振る。
そしてポツリと話し始めた。
「まー君、ね。
いっつも言うの・・・。
俺だったら、良かったのにって・・・。」
「えっ・・・？」
「くるしいの、
俺が変わってあげられればって・・・。
そうすれば、
Aは自由に動けたのにって・・・。
私は、まー君が元気な方がうれしいのに。」
Aの言葉を黙って聞きながら、泣いてしまったAを智は優しく抱きしめた。
お互いに、お互いが一番大切だと思っている双子。
片割れの苦しむ姿を見るぐらいなら、自分が苦しんだ方がマシだと。
そう2人とも思っているのだ。
しばらくして、喧嘩して、泣き疲れたのであろう
智の腕の中で眠ってしまったA。
智はAを布団に横にし、リビングへと戻った。
智がリビングに入ると、ソファーに並んで座る雅紀と和也の姿。
智に気づいて、和也が口元に人差し指を立て
「しぃー」っと智に合図を送る。
智がゆっくり近づくと、頬に涙の後をつけ、眠っている雅紀。
「こっちも寝ちゃったの？」
「A姉も？
さすが双子。喧嘩しても息ぴったり。」
智も手伝って、雅紀をソファーに横にした。
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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mio(プロフ) - 紅音さん» コメントありがとうございます！仕事中にパッと思い付いたモノをただ書いているだけの繋がりのないお話ですが。皆様に楽しんで頂けるよう頑張りますw (2018年4月2日 20時) (
レス) id: ea853d511d (このIDを非表示/違反報告)
紅音 - すっごく面白いです！個人的にはテレパシーの話が好きです！更新楽しみにしてます (2018年4月2日 17時) (レス) id: 7123fcbb8f (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - 桜桃さん» 嬉しいコメントありがとうございます。前後の繋がりが殆ど無い超短編集ですが、楽しんで頂けたのなら幸いです (2018年3月26日 20時) (レス) id: ea853d511d (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - とっても楽しみにしてます。お話がとにかく良くて、大好きな作品です。更新楽しみにしています (2018年3月26日 20時) (レス) id: 349678d199 (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - カノンさん» 殆どの作品にコメントして下さってありがとうございます^ ^カノン様のように楽しみにしてくださる読者様の為にも、できる限り頑張って更新します (2018年3月24日 23時) (レス) id: ea853d511d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mio
| 作成日時：2018年3月15日 14時
